【DXハイスクール】NHK学園 データサイエンス センシング・プロジェクト 第5回セッション
- 全国
2025.03.03

研究課題の成果・講評 セッションの様子
文部科学省の補助を受けてNHK学園が取り組んでいる「データサイエンス センシング・プロジェクト」(DXハイスクール・高等学校デジタル人材育成支援事業)。1月下旬に、プロジェクトに参加する全国の生徒がオンラインで集まる最終回のセッションが行われました。今回は、提出された研究課題の成果物についての講評と、特に工夫された数作品を、理事長賞・校長賞などに選び、紹介しました。
生徒たちは「設定したテーマ」「取得したファイルの概要」「クレンジング等加工した内容」「可視化したグラフ・図」「考察」の行程を経て、研究の成果物としてファイルを提出しました。書式や体裁は自由、プレゼンテーションソフトを使用できる生徒は発表資料の形式で、そうでない生徒は表計算ソフトの形式のままで提出しました。



テーマのうち、一番多かったのが「自室の気温・気圧・湿度の関係/推移」に関するものでした。10月のオンラインセッションでも紹介した例を参考に取り組んだと思われます。テーマは同じでも、扱うデータや分析方法は異なり、それぞれが自身で仮説を立てて分析を進めていました。オリジナルのテーマを通して、生徒は新たな学びを得ることができていました。
ユニークなテーマも多く、「気圧と自分の片頭痛の関係」「離れた場所・環境での照度の変化と推移」「自分が設置したセンサと気象台データとの比較」「気圧と天気(目視)の関係」「自室の揮発性有機化合物の量の推移」など自分自身が日頃疑問に感じていることをきっかけに、課題を立てて分析していました。


日本工業大学先進工学部データサイエンス学科 橋浦弘明准教授
DXハイスクールで共同研究を進めている日本工業大学先進工学部データサイエンス学科の橋浦弘明准教授も参加し、研究成果について講評をいただきました。オンラインセッションの場では、チャットメッセージを用いて、生徒同士で感想を述べたり称え合ったりする姿もありました。リアルに集まらなくても、広域の通信制高校だからこそ可能なプログラムがNHK学園のDXハイスクールへの取り組みです。探究的な学びを通じて、生徒たちの成長がうかがえるセッションとなりました。