【DXハイスクール】 NHK学園データサイエンス センシング・プロジェクト第4回セッション
- 全国
2024.11.27

オンラインセッション中の日本工業大学・橋浦准教授(左)とNHK学園情報科の鈴木教諭
DXハイスクール(文部科学省の補助による高等学校DX加速化推進事業)としてNHK学園が取り組む「データサイエンス センシング・プロジェクト」。10月下旬にこのプロジェクトに参加する全国の生徒がオンラインで集まる第4回セッションが行われました。
今回のセッションのテーマは「データ分析と可視化」です。9月の台風通過を例に、各地に置かれたセンサーの計測値を気象庁データや天気図と比較し、センサーが見事に台風を捉えていたことをグラフから実感しました。
生徒たちの自宅に設置されたセンサーは、気温や気圧などの環境データを計測し、そのデータはネット経由で大学のサーバーに蓄積されています。自分自身も全国各地から集まるビッグデータのひとつであることを実感しながら、生徒がそれぞれの仮説をもとに、データクレンジング、分析、可視化に取り組むのが今回のプロジェクトです。データは1分ごとに24時間集められており、データ数は11月末でおよそ9000万件、気象庁データが10分ごとであるのに比べると、いかに精密で膨大な情報が集まっているかがわかります。
当日は、今回共同研究をしている日本工業大学先進工学部データサイエンス学科の橋浦弘明准教授にも、東京本校でセッションに参加いただき、データサイエンスのプロの視点を教えていただきました。
参加した生徒の「テーマが決められない」という悩みに対して、橋浦准教授からは「新しいテーマを立てるだけでなく、既存のテーマを検証するのも大事」というアドバイスが。「『科学』は疑ってみることが大切。当然のようでもそれが実際に合っているかを確かめるのは重要なことです。」というお話がありました。この探究的なプログラムを通じて、生徒たちは多くのことを学んでいます。