N学アドバイザー
尾木ママ

尾木直樹さん(尾木ママ、教育評論家・法政大学特任教授)が“N学アドバイザー”です。

尾木ママからのメッセージ

入学を検討している方へ

今日ある多様な通信制高校の中でもN学は、歴史と伝統に満ちた最も「学校らしい学校」と言えます。「こころの時代の教育を拓く!」ために、何と入学時の面接のときから生徒の実情を考えるといいますから、徹底して子どもに寄り添っています。入学後も個々人に合わせたコース設定と、日々のきめ細かな学習、生活、心へのサポートがゆき届き、「安心」に満ちた学校です。これまでの苦難を逆にバネにして、思いっきり成長し、未来への可能性を切り拓くことができる学び舎といえます。

入学した方へ

N学こそ「本当の学び舎」かもしれません。中学・高校・大学まで、長年の教員経験から尾木ママは心からそう実感しています。新入生のみなさんは、いろんな不安も抱えて今、入学の門をくぐったことと思います。でも安心してください。N学は多様な個性を丸ごと大事にしてくれます。通信制ですが、グラウンド、図書室、理科室、音楽室等すべて揃っています。部活や生徒会活動も盛ん。学び方は登校型からネット学習、郵送まで、個別対応。とことん丁寧に寄り添う。だから、中学時代に病気や不登校で苦しんだ人、75歳の美容師さんから、海外で活躍する芸術家、スポーツ選手に至るまで、多彩な生徒が安心して自らの可能性に挑戦、大胆に未来を切り拓くことができ、生きるパワーが身につくのです。自分らしく学び、成長できる学校。それが、N学なのです。

尾木ママをもっと知りたい

尾木ママをもっと知りたい

東京本校の視察や東京・名古屋・仙台での『N学特別講座』の実施など、生徒・保護者たちをの精力的に応援してくださっています。

【尾木直樹さんの公式HP・ブログ】 (外部のページが開きます)

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BLOG
http://ameblo.jp/oginaoki/ 

尾木ママとN学
トピックス

2018年度 N学特別講座
尾木ママの「学びという希望
~ AI時代を生き抜く力 ~ 」

2018.11.08

2018年11月9日(金)、N学東京本校・体育館の壇上にあの尾木ママが再び立ってくださいました。

本校恒例の“N学特別講座”、去年は作家の重松清さん、今年度も10月のオペラ歌手・天羽明惠さんをお招きしたのに続き、N学アドバイザーでもある尾木ママこと尾木直樹さんにお運びいただくのは2年ぶり(去年は、名古屋大谷協力校でお話していただきました)です。

さすがテレビの人気者でもある尾木ママ、体育館に姿を見せるや拍手で迎えられ、この日も絶好調で自己紹介からお話は始まりました。

まずは、事前に生徒さんからも質問のあった『尾木ママ』という愛称の由来。
それまで尾木さんは、テレビでもどちらかというと固めの番組への出演が多く、専門である教育分野の問題にコメントを求められることがほとんどでした。
転機は、明石家さんまさんMCのバラエティー番組に出たこと。
尾木さんのやわらかい口調の特色をうまく捉えたさんまさんが、「ママ~!」と呼びかけたのが定着、尾木ママ大ブレークにつながっていったそうです。
尾木さんの運命を変えた1秒(ひと言)でした。
いまから8年前、尾木さんが63歳の時でしたが、尾木さんにとって新しい自分の発見でした。

もともと尾木ママは座右の銘として「ありのままに今を輝く」という言葉を色紙にもよく書かれています。
その時その時を大切に楽しんでいると、新しい展開があり、そこに年齢は関係ないという意味です。
それがまさに自分に起こったのだ、とご自身を例に語ってくれました。

尾木さんが、ブローチやスカーフをつけるようになったのも、“ママ”と呼ばれるようになってからのこと。
それらに目をとめた初対面の人が、気安く話しかけてくれるようになって、「ブローチやスカーフもコミュニケーションのツール」であることを発見できたとか。
今一番のお気に入りのブローチは、尾木ママが大ファンで応援している羽生結弦選手が4回転サルトを決めた時の姿を七宝焼きでかたどったもの。
特注品ということでしたが、このお話をされている時の尾木ママは、子どものようにうれしそうでした。


ちなみに、同じ年にバラエティー番組の世界で突然ブレークした“同期”の方としては、マツコ・デラックスさん、戦場写真家の渡部陽一さんがいらっしゃるそうです。
マツコさんの魅力について「辛口で思ったことを言っているように見えて、嫌みがない。
人の悪口を言わない」ところだと尾木ママは語っていました。

この日の演題は、「学びという希望 ~ AI時代を生き抜く力 ~ 」。
尾木ママによれば、人生100年時代に欠かせない力です。
今までは、なりたいものになるためのコースがありましたが、これからは大きく変わっていくといいます。
規格に合わせる教育を受けた人でなく、変人が求められることになるそうです。
ちなみに尾木ママによれば、民放の『ホンマでっか!?TV』で共演している脳科学者の澤口俊之さんは極めつけの変人に見えるそうですが、その澤口さんから「尾木さんこそ一番の変人だ」と言われてしまったとか。
もしかしたら、“変人”、あるいは“変人になること”というのが、大切なキーワード?
いったい、なぜ?

国際機関の一つ、経済協力開発機構(OECD)は2015年から“E2030”というプロジェクトを立ち上げています。
Eは、education の頭文字。じつは、2030年には今ある人間の仕事の49%はAIにとってかわられるといわれており、そのような未来を生きていくうえで備えておくことが望ましい学力について考えるプロジェクトです。
規格に合わせ、マニュアルをこなしていく仕事は、やがてAIができるようになっていくから…。

その時代を“生きのびる力”として、以下の三つのことが指摘されている、と尾木ママは教えてくれました。
ちょっと語弊があるかもしれませが、“変人”の3条件ということになるかもしれません。

1 新しい価値を作る力

これまで重視されてきた暗記力や、すでに出ている答えに向かって早く処理していく力とは異なる力です。

2 緊張やジレンマを調整する力

突然の災害など想定外の事態、自然環境の変化、戦争など国際関係や国内の対立などの社会における緊張に対応する力。
このときに独断でなく、チームでの結論をまとめ上げる力。

3 自分で自分のことを説明できる力

的確に自己分析ができる力だそうです。たとえばフィギュア・スケートの選手がジャンプの失敗の原因を問われて、「根性が足りなかった」と答えるのはアウトで、「助走のスピードが不足したため、ジャンプの高さ・回転が不足した」と、次の修正に向けて自分自身の課題を把握していることが大切だそうです。

日本の教育システムも、
いま大きな転換期を迎えている

これまでの考え方からすると、優れた人というのは、明るくて行動力のある人、ということになっていますが、そんな人ばかりでは世の中気持ち悪いのではないかというのが尾木ママの見方です。
一見暗そうでいじめられそうな人、引っ込み試案な人、そういう人たちは、本当は、深く考え他者への配慮ができる社会にとって欠かせない存在であると強調されました。

日本の教育システムも、いま大きな転換期を迎えている、と尾木ママ。
現在、大学入試に使われている大学入試センター試験では、これからを生き抜いていく人の力は測れないそうです。
答えはひとつで、それこそ人間をAIのように訓練して効率的に解いていくことを求めるような問題の作り方だからです。
そんなセンター試験に代わって、新しい学力を図るためのものとして模索されているのが大学入学共通テスト(2021年1月実施)です。
受ける人が300人いたら300通りの答え方を認めるような試験です。
もう、いま予備校や塾でしているような原拠の仕方では役に立たない、と尾木ママは言います。
ちょうど尾木ママのお話の翌日から、大学入学共通テストの試行があり、全国の高校2・3年生8万4千人が受験したそうです。
受験した生徒の感想として「正答の条件にあいまいな内容があった。
これでは自己採点がやりにくい」、「英語は長文が多く最後まで解けなかった。
複数の資料の読み比べなど複雑な問題が多く、センター試験対策では通用しなかった」などの言葉を読売新聞では報じていて、尾木ママのお話を裏付ける形になりました。

さらに教育界で注目されているキーワードの一つとして、“アクティブラーニング”を挙げられました。
先生から一方的に知識の注入を受けるのではなく、学習者が主体的・能動的に学んでいくことを尊重する考え方です。
登校日数の少ない通信制高校は、すでに実践している部分があるともいえますが、「その中でもN学が最も信用できる」と、この日お話を伺っていた生徒・保護者はもちろん、教職員をも励ましてくださいました。

人とAIの違いは?

生徒からの質問では、人とAIの違いは? という問いに「AIは、読解力が弱い。また忖度(そんたく=他人の心を推し量ること)できない。ただ、感情の読み取りについては、今はできないが訓練中でしょう。
と述べられるとともに、国立情報学研究所の新井紀子さんの調査を引用して、人の読解力の低下について警告しました。

新井さんが調査で用いた問題の一つは以下のようなものでした。
下記の文を読み、メジャーリーグ選手の出身国の内訳を示す図として適当なものをすべて選びなさい。(図は省略)

メジャーリーグの選手のうち28%はアメリカ合衆国以外の出身の選手であるが、その出身国を見ると、ドミニカ共和国が最も多くおよそ35%である。

生徒のみなさんも円グラフを作りに挑戦してみてください。
この問題に取り組んだ日本の若い世代の正答率は、中学生:12.3%、高校生:27.8%、東大新入生でも52%という驚くような結果が示されました。
東大生の多くまで、読解力の弱いAIと同じような存在となっていることに、今の日本の教育の危機があるとのことでした。

また、尾木ママの仕事はAIに取られることはありませんか? という問いには、「生きのびている限り、AIを乗り越えてやっていきます」と余裕をもって答えてくださいました。

お礼の言葉として、最後に生徒を代表して2年生の玉置愛美さんが、「親しみやすいお話から始まり、いま起きている教育の形や未来社会の変化、仕事のありようについてよくわかりました。
これから生きのびる力を身に付けたいと思います。ありがとうございました」

篠原朋子校長からは、「生徒のみなさんには、今日のお話をよくかみしめていただきたいと思います。
『ありのままに今を輝く』という言葉がすてきでした。心からお礼申し上げます」 とご挨拶申し上げました。

尾木ママ、いや尾木先生、大変お疲れさまでした。