【NHKリレー講座】第3回開催「ニュースグラフィックで学ぼう!カラーユニバーサル」

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2025.10.02

NHK学園ではさまざまなテーマについて知り、考える機会を全国の生徒にオンラインを通じて提供しています。社会で求められる思考力や判断力を養う機会、そしてその前提となる知識や常識を知る機会として重要視しています。社会で求められる力は大学入試でも問われます。とりわけ、総合型選抜においては、重要視される力です。

そして、2026年度からは、そうした機会を一層多く得たいという生徒向けに、プラスアルファの経験を積む<キャリア&コミュニケーション>を展開します。今回のリレー講座は、そのための研究の一環でもあります。

9月25日に行われたNHKリレー講座第3回は、テレビ映像制作のプロ集団「NHKアート」の方を講師に迎え、「ニュースグラフィックで学ぼう!カラーユニバーサルデザイン」というテーマで開催されました。

私たちは普段、同じ色を見ていると思いがちですが、実際には人によって色の見え方は少しずつ違います。さらに色弱の方の場合、多くの方が区別できるはずの色が同じに見えてしまうこともあります。そのため、ニュースやスポーツ中継のように正確な情報を伝える場面では、誰にとっても見やすくわかりやすい「カラーユニバーサルデザイン」の工夫が欠かせません。

講義では実際に色の見え方の違いを体験する活動もあり、生徒たちは「自分にとって見やすいものが、必ずしも全員にとって見やすいわけではない」ということを体験しました。

教室以外にも、全国・世界から約130名の生徒がオンラインで参加し、多くの質問も寄せられました!

特に印象的だったのは、高齢になった方や視覚に障害のある方など、「見えづらい」人たちにも、命にかかわる気象情報や災害情報を適切に伝えるために、NHKアートの方々が日々入念な準備と工夫を重ねていることがわかりました。

「誰も取り残さない!」を目標に、美しい映像を作り続ける姿に触れ、感動的なお話をうかがうことができました。

 

*参加した生徒の声

「教科書に書いてある『すべての生徒の色覚特性に…』の意味がよくわかりました。」

「色弱の人が、どのような世界に見えているのかを体験することで、カラーユニバーサルデザインの大切さがわかりました。」

「色だけでなく、記号や形も工夫して、全ての人に伝わるよう情報を届けたいと思いました。」

 

今回の講義を通して、生徒たちは「情報の伝え方」ひとつにもカラーユニバーサルデザインの視点が大切であることを学びました。