NHKアートの美術ディレクターに学ぶ「ユニバーサルデザイン」

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2023.09.29

メディア・リテラシー特別講座を開催しました

9月29日(金)東京本校でユニバーサルデザインについて学ぶ特別講座が開催されました。
講師は、NHKの番組の美術業務を担うNHKアートの美術ディレクターです。ニュース等の報道の現場で、画面に表示されるテロップや示されるグラフ、気象情報の図など、あらゆる視覚情報の製作に携わるお二人に、<報道とユニバーサルデザイン>についてお話いただきました。

スマートフォンでの視聴も増えて小さな画面に映ること、表示時間が短いこと、動きがあること、など放送独特の条件の中で、情報を正確にあまねく伝えるために行っているさまざまな取り組みが紹介されました。NHK独自のユニバーサルデザインフォントを作ったり、色の見え方の個人差に配慮した天気予報の図の配色を考えたり、ニュース番組一つにもさまざまな工夫が凝らされていることがわかりました。みなさんも、ユニバーサルデザインの視点でぜひNHKニュースを見てみてください!

途中には色弱者ゴーグルと高齢者ゴーグルを試着する機会も。赤と緑の差がわからないことや、全体が濁って見えて注意喚起の黄色が目を引かないことが体験できました。

「色の勉強をする中で色の見え方に個人差があることは知識としては知っていたけれども、美術ディレクターの仕事の中で色弱の方にも正しく伝わる方法を考えることが心のユニバーサルデザインにつながった」という講師のことばに、大きな気づきをいただきました。

東京本校のほか、オンラインでも全国からの参加がありました。誰もが発信者になれる現代。ユニバーサルデザインは特別な誰かだけではなく、みんなが持っておきたい視点ですね。

見え方体験のゴーグルについて説明を受ける生徒たち

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色弱者ゴーグル(左)と高齢者ゴーグル(右)を試着

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気象災害の多い昨今、果たす役割は大きいです

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