学園祭に向けてラムネ販売プロジェクト始動しています
- 東京本校
2023.08.04
今年、11月19日(日)の東京本校学園祭に向けて「自分たちでデザインしたラムネを販売しよう!」というプロジェクトが始まっています。昨年あすなろカフェ(東京本校で毎週金曜日に開催している気軽な進路相談の場)に来た生徒が「何かものづくりがしたい」と言っていたことが発端です。
進路指導部として、進学・就職いずれをめざす生徒にも成果となる取り組みはできないか、と検討していたところ、あすなろカフェでご協力をいただいているNPO法人育て上げネットの方から、今回ラムネをつくっていただく製菓会社、株式会社MNHをご紹介いただきました。
MNHは「みんなで日本をHAPPYに」の頭文字!お菓子づくりを通じて、社会に生きづらさを感じている人や、社会復帰を目指す人たちなど、多様な人が働ける場を設けて社会問題をビジネスで解決しようという考えのもとに運営されています。
MNHとの出会いをきっかけに、チームで協働して物事を成し遂げる力を育むことや、SDGs企業であるMNHとの交渉過程でさまざまな社会課題に気づき、社会への理解を深めること、また、社会課題に関心を持ち、課題解決に取り組む力を養うこと、こうしたさまざまな目標を内包した企画として進めていくことが決まりました。
現在、3つのグループに分かれてラムネのコンセプトやデザインを競い、学園祭で販売しよう!と生徒たちが活動しています。東京本校のみならず、協力校からの参加者も交えての活動です。そして、7月下旬には、企画を具体化するにあたって、MNHの小澤社長にオンラインでお話をうかがいました。
MNHのヒット商品のひとつが高尾山で売られている「高尾山かりんとうです。
小澤社長からは、「高尾山かりんとう」を例に、
・<どこで、誰が、何を、どう買うか>と同時に、<誰に、どんな理由で買うか>を考えること。
・デザインは<誰に、どんなふうに買ってもらいたいか>ということを伝えるもの。描かれている必然性がある内容であるかどうか。
というようなポイントを事例をあげながら教えていただきました。
生徒からは、「ニーズ調査がしたいけれど、他のグループにこちらの情報を知られたくない。」というような相談もありましたが、小澤社長からは、「アンケートはしない。するのであれば、ヒアリング。1人でも、2人でも、意見や感想を深掘りして聞いたほうが意味がある」という経験に基づいたご意見を聞かせていただきました。
その後、生徒から小澤社長への質問の時間もありました。グループのイラスト担当になっている生徒からは、「つい、褒められたい気持ちが先に立って、すごいねって言われるものを描きたくなってしまいます。お話を聞いてはっとしました。」というような感想も聞かれました。
小澤社長からお話を聞いたあとは、早速グループごとに分かれて作戦会議。生徒たちは熱心に話し合いを続けていました。
学園祭まで、あと3か月半。どんなラムネが出来上がるか、今から楽しみです。