元NHKアナウンサー渡部英美さんを迎えて特別講座レポート その1
- 東京本校
2020.09.25
渡部さんの体験談に生徒は興味津々!!
9月25日(金)午後、東京本校体育館で、登校コースの生徒を対象に特別講座が行われました。
講師は、元NHKアナウンサーで、NHK放送研修センター日本語センターでことばの講師をされている渡部 英美(わたなべ・ひでみ)さんです。渡部さんはNHK時代「世界体感生中継」のキャスターとしてナイアガラの滝から生中継を行うなど、中継報道を専門に百戦錬磨の修羅場をくぐりぬけてきました。
講座の前半は、生徒から寄せられた質問に、渡部さんがひとつひとつ丁寧に答えてくださいました。

Q「メディアについてどう思いますか?」
A「メディアはどんどん変わっていて、今は日本中どこにいても発信できます。だからこそ正しいかどうか裏付けをとらないといけません」
Q「アナウンサーはどんな意見を持っていますか?」
A「アナウンサーは原則意見を言いません。アナウンサーは感想を言います。におい・味などテレビで伝わらないものの実感を伝えるのがアナウンサーの仕事です」
そしてリンゴにかじりついたときの感想をみんなに聞きました。「みずみずしい」「色が鮮やか」など生徒からはさまざまな回答が。
うまく表現することで情景が浮かんでくる―それがリポートだと渡部さん。高校生のときには、すでに部活動でアナウンスを始めていました。好きなことを続けて今に至るそうです。
Q「活舌をよくするために必要なことは何ですか?」
A「文字を読むのではなく、話す内容を理解・吸収して、その通り話すことです」
Q「アナウンサーのやりがいは何ですか?」
A「伝えるということに関してすべて携われること。これが最高のだいご味です」

そして、過酷な体験談も披露してくれました。
1991年6月9日雲仙・普賢岳噴火の取材で、火砕流により同僚のカメラマンが犠牲になったこと。ハワイのキラウエア火山中継の時、雷で放送15分前に15台のカメラが映らなくなったこと。(車のバッテリーで何とか2時間の中継を終え、スタッフみなうれし泣きだったそうです)。鹿児島台風中継でシラス台地の斜面が崩れ命拾いしたことなどなど、渡部さんのアナウンサーとしての体験談はどれもスリリングで、生徒たちは食い入るように聞いていました。
後半は実践的な話し方のコツについてのレクチャーがありました。これについては次のN学通信でお伝えします!

100人以上の生徒が参加しました!