志望大学へ指定校推薦で合格!3年次で野球部に入部してからいろいろなことが動き出した
- 通信制高校からの進学・就職
2024.05.17
スタンダードコース卒業生 小石原 拓さん
NHK学園高等学校を卒業後、指定校推薦で星槎道都大学に進学した小石原拓さん。NHK学園スタンダードコース在学中は野球部に入部して経験したことがとても印象深かったと言います、大学でも野球部に入部して野球を続ける小石原さんにお話を聞きました。
野球部とグラウンドのある高校を探していた
――在学中は野球部に所属していたと聞きました。野球は入学前に経験があったのですか。
小石原さん:小学校5年生ぐらいから興味はあったのですが、始めたのは小学校6年生から。小学生のチームは夏で終わってしまい、中学で野球部に入りました。でも、中2の半ばからは学力への不安から不登校気味になってしまったので、トータルで2年ぐらいの野球経験です。
――公立の中学校で学力への不安を感じるということは、地域全体の学力レベルが随分高いのですね。
小石原さん:当時は点数のことでものすごく悩んでいましたね。後から振り返ってみると、点数も70点ぐらい取れていて、「なんだ、結構取れてるじゃん」と思いました。なんであんな風に感じていたのか自分でも不思議なぐらいです。
――悩んでいる真っ只中のときは、見えなくなってしまうのですね。NHK学園へはどういういきさつで入学したのですか。
小石原さん:中学卒業後進学した高校には1年生を2回、2年間在籍していましたが、退学してNHK学園に編入学しました。コロナで人数を減らした登校の時は行くことができたのですが、学校を休みがちでした。母が野球を再開したくなったときにできる環境を、と野球部があって、グラウンドのある学校を探してきてくれたのです。
ドラフト会議に触発され「やりたいことをやろう!」と一念発起
――すぐに野球部に入ったわけではないのですね。
小石原さん:NHK学園に入学当時は体力も落ちているし、気力も湧かないし、とても入部しようという気持ちになれませんでした。きっかけはドラフト会議です。ファイターズに入団した達 孝太選手は僕と同級で誕生日が10日遅れなのです。野球でも将棋でも何でも、若いだけで評価されることはもちろんありませんけど、「若いけど、これだけのことを」という評価がありますよね。当時は18歳。「まだ18じゃん。今からでもやりたいことをやろう。」と強く思いました。
――実際に野球部に入部して、どうでしたか。
小石原さん:みんな朗らかで途中からでも入りやすかったです。忘れられないのが、入部して最初の公式戦のプレーですね。レフトを守っていたのですが、取った球をバックホームで刺したんです。5,6年のブランクがあって、思うように身体が動かないのではないかと不安だったのですが、思ってもみないプレーができて、自信になりました。
野球部に入部してからいろいろなことが動き出した
――その年(2023年)の5月にはN学特別講座で栗山英樹さんにいらしていただきましたよね。野球部は司会を担当したり、激励を受けたりしましたが、あの時は参加しましたか。
→栗山英樹さんのN学特別講座再録はこちら
小石原さん:もちろんです!講演会のあとに、栗山さんに野球部の質問に答えていただく時間を作ってもらったのですが、そのときに、「今度、金子千尋選手引退試合を観に行きます。」と言ったら、「千尋に伝えとくよ」って言ってもらったのです。ファイターズファンの僕にとって本当に特別な出来事で、それこそ、一歩踏み出して野球をやり出したことから、どんどんいいことが繋がっていくような感覚でした。
――その頃は3年次。すでに進路は決めていたのですか。
小石原さん:ファイターズの本拠地エスコンフィールド北海道がある北広島市の星槎道都大学に行きたいと思っていました。星槎道都大学とファイターズは包括連携協定を結んでいて、エスコンフィールド北海道で学生がインターンシップを受ける機会もあるのです。
――指定校推薦があるのは知っていましたか。
小石原さん:いや、知らなくて。これも野球部に入ってからなのですが、指定校推薦の一覧を見たら、最初の方に出ているのを見つけて、「おお!」となりました。
――北から南に、都道府県別に掲載ですものね(笑)。では、そこから指定校推薦に向けて準備を始めたのですね。レポートを遅れずに提出するなど普段の学習への取り組みが評価の重要なポイントになるのではないですか。
小石原さん:レポートは提出に遅れがないように意識しました。1年次の時は、ギリギリに提出ということもありました。学年が上がるにつれて慣れてきたのもありますけど、選択科目で自分の興味のある科目を履修しているので取り組みやすかった、ということもあります。
――試験はどうでしたか。
小石原さん:面接で、自己PRの後に質疑応答が15分ぐらいです。面接練習はNHK学園でしていたのですが、手ごたえは正直わかりませんでした。
野球部で彩られたNHK学園の思い出
――NHK学園での一番の思い出は何ですか。
小石原さん:3年次の文化祭です。野球部でスラックアウト(1~9の数字のパネルをボールで抜くゲーム)コーナーをやりました。親子での来場者も楽しんでくれて、野球部のみんなで運営していて、野球部には入れてよかったなぁ、とつくづく感じました。
――3月の下旬に野球部の合宿もありましたよね。合宿も参加していたのですか。
小石原さん:はい。参加しました。合宿も楽しかったですね。僕は2歳年上なので、高校生のみんなが楽しそうにやっているのをうれしい気持ちで、何だか俯瞰するような感じで見ていました。
――なるほど、そういう感覚なのですね。現役の生徒たちにとっては、小石原さんのようなお兄さんに見守ってもらっているという安心感につながっているのではないかな、と思います。
体育の教員をめざして
――大学でも野球部に入部したとか。いかがですか。
小石原さん:練習は毎日でハードですが、やろうと決めたのでやり切りたいです。
――学部はスポーツ経営。将来はどんなことをしたいと考えているのでしょうか。
小石原さん:中学、高校の体育の免許を取って、教員になりたいです。
お話を聞いて、お母様がグラウンドと野球部のある学校を探してくださったことが今の小石原さんにつながっているのだと強く感じました。機が熟したときのためにしっかりと準備をしておくことの大切さを考えさせられます。小石原さん、お話を聞かせていただき、ありがとうございました。