松山バレエ団公演に出演 卒業生・田村珠貴さん

2023.05.02

2023年3月にNHK学園東京本校スタンダードコースを卒業した田村珠貴さんは、卒業と同時に松山バレエ団に入団。プロのバレリーナとしての一歩を踏み出しました。

5月に東京文化会館で行われる松山バレエ団の公演「ジゼルとアルブレヒト」に出演を控える田村さんにお話を聞きました。

バレエと高校の勉強の両立のためNHK学園へ

――松山バレエ団の団員として、プロのバレリーナとしての活動が始まりました。どのような毎日でしょうか。
田村さん:今は、毎日朝から晩まで「ジゼルとアルブレヒト」のリハーサルです。本番でベストなものをお見せできるように精一杯取り組んでいます。

――バレエを始めたのはいつですか。
田村さん:始めたのは4歳の時です。松山バレエ団の舞台を見て感動し、心から憧れて、私もバレエ団の先生方のようになりたいと思ったのがきっかけです。

――バレエとの両立のためにNHK学園へ入学されたのですね。
田村さん:松山バレエ団には研修生として多くの舞台に参加させていただいていました。バレエ団の練習、リハーサルは毎日行われており、できるだけ参加したかったため、通信制高校の中でも自宅での学習が中心のNHK学園を選びました。

――実際に入学して、NHK学園の印象はどうでしたか。
田村さん:とてもきれいな校舎で大学のような印象でした。学校のイベントなどは、バレエの公演などと重なり、参加できなかったのですが、授業はとても楽しかったです。とても優しい先生方ばかりで、本当にいい学校でした。

――「NHK高校講座」の視聴やレポート課題など、自宅での学習はどのように進めていましたか。
田村さん:1日勉強する集中日を作り、その日にまとめて取り組んでいました。毎日練習、リハーサルがあり、3時過ぎに行っていました。余裕がある時は、その前に1つ課題を終わらせてから行く、という日もありました。

――今回出演される「ジゼルとアルブレヒト」はどのようなお話ですか。
田村さん:ジゼルとアルブレヒトという二人の純愛をテーマにした物語です。懸命に愛し、ひたむきに愛を貫くことの強さと美しさを描くバレエ作品です。

――今回の舞台には田村さんはどのような役で出演するのですか。
田村さん:第一幕ではジゼルを心から愛し、尊敬する村娘の1人を、第二幕では精霊ウィリの1人を踊ります。

――ウィリたちの群舞は「ジゼル」の見どころの一つですね。美しい動きで精霊らしさを表現しながら、全員が調和のとれた動きをするのは難しいでしょうね。リハーサルのハードさが目に浮かびます。素晴らしい舞台になることを祈っています。
田村さん:ありがとうございます。多くの方に劇場へ足を運んでいただけたら嬉しいです。

 

田村珠貴さんが出演する松山バレエ団「ジゼルとアルブレヒトー全幕ー」の詳細はこちらでご確認いただけます。