通信制高校での学習（スクーリング）

学習の基本は自学自習です。レポート（課題の添削）、スクーリング（面接指導）、試験などに取り組み単位を修得。学年制よりも単位制が多く、個々に合ったペースで学習を進めていくことができます。
学校教育法により高校卒業のためには通信制高校に限らず3年以上の在籍期間が必要です。

通信制高校にはさまざまな種類があります。

※NHK学園高等学校は広域通信制・単位制の通信制高校です。

多くの全日制・定時制の学校は「学年制」をとっています。各学年で学習する科目は学校が定め、一部の単位を修得できなかった場合は進級ができません。その学年で、全科目をもう一度最初から学習し直さなければなりません。
しかし、単位制の通信制高校でしたら、前年度で修得できなかった単位があった場合でも、ある程度は次年度以降に修得することができます。じっくり学習したい場合は、最初から4年以上をかけて学習計画を立てることも可能です。

通信制高校について調べていると「サポート校」ということばに出会うと思います。通信制高校と通信制サポート校は異なりますので注意が必要です。
 
通信制高校は学校教育法という法律により「高等学校」と定められています。レポート、スクーリング、試験など一定の条件を満たせば高校卒業資格を修得することができます。
一方、通信制サポート校は、通信制高校に通う生徒を対象に、3年間で卒業ができるよう単位修得や進級に必要な勉強や精神面での支援（サポート）を行う機関であり、学校教育法で「高等学校」と認められているわけではありません。学校での学習を補完するという点で｢塾｣や｢予備校｣に近いと言えます。つまり、通信制サポート校に入って勉強をしても、高校卒業資格を修得することはできません。
自分の求めるのはどのような学び方か、費用面の負担はどうか、よく検討して、ぴったりの学校を選んでください。
通信制高校の学費はさまざまです。基本のコースの学費はさほど高くなくても、学びたい内容をオプショナルで追加していくと高額になるケースもあります。また、学校の学費だけであれば負担が少ないものの、サポート校の費用が高額となる場合もあります。
資料をよくみて、不明な点は細かく確認しましょう。

通信制高校での卒業条件は、

• 3年以上の高等学校への在籍
• 74単位以上の修得単位数
• 必修科目の履修
• 特別活動の30時間以上（3年間合計）の出席

ということは、高校卒業認定の条件で説明しました。
 
では、具体的にはどのようにして単位を修得するのか、説明しましょう。

通信制高校で1単位を得るために必要なスクーリング出席とリポート提出数は各教科・科目ごとに決められています。
例えば、必修科目の「英語コミュニケーションⅠ」の3単位を修得するためには、
添削指導が３×３で9回、面接指導が４×３で12回必要と定められているわけです。
こうしたルールに従って、通信制高校の各教科・科目のリポート提出の回数やスクーリングの回数などが決められています。