学習方法と内容

学習方法と内容

社会福祉の本質を学ぶことに重点を置き、実践を意識した学習カリキュラム

効果的に学べる学習スケジュールとカリキュラム

NHK学園では、ソーシャルワーク実践の基盤となる価値、知識、技術の習得をめざして学習カリキュラムを構成しています。
より効果的な学習となるようにレポート科目の順番やスクーリング日程、実習時期を設定していますので、仕事と両立しながら国家試験合格に向けて無理のないスケジュールで学習を進めることが可能です。
演習スクーリングは土・日・祝日のみでの開催。
また、学習上の質問や学習の進め方などを常勤の専任教員に相談できる体制も整えています。
質問は電話のほか、メールでも受け付けています。

学習管理システムが仕事との両立をサポート

学習管理システムを活用してオンラインで学習を進めることができます。学習ガイダンスや動画教材の視聴、レポートの提出、スクーリングのスケジュール確認、成績確認など、すべて学習管理システム上に一元化されています。オンラインで提出したレポートへの添削指導やフィードバックもシステム上で。いつでもパソコンから確認できるため、忙しい方も効率よく学習を進めることが可能です。

基礎知識を網羅するレポート課題

レポート課題は最新情報や国家試験の動向を踏まえて毎年見直しを行っています。ただ用語を覚えるだけではなく、その語の意味する内容や背景も一緒に知識として身につけられるように各科目の基礎となる知識を網羅しています。提出されたレポートは、専門の講師がていねいに添削して返信します。

充実の双方向型スクーリング

全員必修のソーシャルワーク演習スクーリングは土日祝日のみの計6日間で開催。日頃の自宅学習で得た知識を基にしたグループディスカッションやロールプレイ等、参加型のスクーリング形式です。少人数クラスでの、講師や学生同士の対話を中心にした学習を通じて、学生たちは「誰のために、何のために社会福祉士をめざすのか」「ソーシャルワークとは何か」を掘り下げて考える機会を得ます。同じ志を持った仲間と交流し、講師からの励ましを受けて、スクーリング終了後は学生たちが気力とやる気をチャージして帰宅していきます。このスクーリングでの出会いが普段の自宅学習の励みにもなります。

「ソーシャルワーク視点」の理解

社会福祉士は「人と社会をむすぶ、社会に働きかける」専門職です。演習では、社会福祉士に求められる価値や知識、技術について実践的に学習します。

事例を通した理解促進

具体的な援助場面を想定したロールプレイを通して、専門技術だけではなく、専門的知識や専門的価値について考えを深めます。

小人数でのグループワーク

グループワークでは、講師指導のもと、自宅学習で身につけた知識を具体的な事例を通してさらに深く考えていきます。

知識と体験を結びつける実習

実習はNHK学園が提携している全国の福祉施設で行います。実習は個々に実習計画を作成して臨むため、自宅学習やスクーリングで学んだ知識を実際の福祉施設で実践に結びつける機会です。実習期間中は学生一人ひとりに担当教員がつき、実習前の実習計画の作成指導や実習中の巡回指導を行います。実習終了後は、実習報告会を行い、実習での体験をソーシャルワーク実践の基盤となる価値・倫理・理論に結びつけて整理します。見学や研修では得られない経験となります。

  • ※実習履修者は実習指導スクーリング(4日間)の参加必須です。
  • ※実習生の募集については、入学希望年度の入学案内や募集要項を確認してください。

【一般養成科】1年6か月コース

合計240時間(32日間)の実習を2か所に分けて履修します。
1か所目の実習(実習1)として、10月から翌年2月末までの期間に、180時間(24日間)の実習を行います。2か所目の実習(実習2)は、翌年3月から7月末までの期間に、60時間(8日間)の実習を行います。

ソーシャルワーク実習の“履修が必要”な方
4年制大学を卒業し、指定施設における相談援助業務の実務経験が1年以上ない方

※「募集要項」参照(上記以外の入学資格に該当する方は実習免除です。また、精神保健福祉士養成課程において「ソーシャルワーク実習」、または介護福祉士養成課程において「介護実習」を履修した方は、60時間の実習が免除になります。)

【短期養成科】9か月コース
【一般養成科】1年コース

合計240時間(32日間)の実習を7月から11月までの間に連続して履修します。実習1として60時間(8日間)、その後、実習2として180時間(24日間)を異なる施設で履修します。

ソーシャルワーク実習の“履修が必要”な方
4年制大学を卒業し、指定施設における相談援助業務の実務経験が1年以上ない方

※「募集要項」参照(上記以外の入学資格に該当する方は実習免除です。また、精神保健福祉士養成課程において「ソーシャルワーク実習」、または介護福祉士養成課程において「介護実習」を履修した方は、60時間の実習が免除になります。)

社会福祉士国家試験対策

国家試験対策として有効なコンテンツも、もちろん用意しています。オンラインでいつでもどこでも取り組めるので、スキマ時間を上手に活用しながらの試験対策が可能です。

演習スクーリング講師紹介

充実の講師陣が社会福祉士として必要な専門的知識・技術・価値の習得をサポートします。

福山 和女 先生

社会福祉士というソーシャルワーカーにできること

人はライフサイクルで、生活上の自立の課題と取り組んでいます。時には学校での友達や親との関係に不安を抱き、喧嘩中の両親には、この状況を話せないので、自分探しに混乱さえします。こんな時、ソーシャルワーカーが、あなたを責めず、家族にも会い、親との距離の取り方、思春期の友人との関係調整などについて皆で一緒に話し合い、自立対策を考えてくれるのです。

<ソーシャルワークの理論と方法、ソーシャルワーク演習他担当>

ルーテル学院大学 名誉教授
福山 和女 先生

北島 英治 先生

誠実に実践する“プロ”を目指して

このコースを通して、社会福祉の専門職としてのソーシャルワークを理解し、その専門性を身に付けていきましょう。つまり、“プロ”になるということです。その専門性(プロフェショナル)は、プロとして“知っている”という専門知識、“できる”という専門技術、そして、なによりも、誰のために、なんのためのプロなのか、自分自身に指し示してくれる専門価値です。その専門価値は、その人のそのままを尊重し尊敬するという“人間の尊厳”と、差別や排除のない社会を目指す“社会正義”、年齢、性別、出自等の違いを受け入れる“多様性”があります。それら価値と原則を基盤とし、人々に貢献し、専門力量を高め、誠実に実践するプロとなれるよう、少人数参加型の演習をみなさんと一緒にできることを楽しみにしています。

<ソーシャルワークの基盤と専門職、ソーシャルワーク演習担当>

元日本社会事業大学教授
北島 英治 先生

井上 博 先生

今こそソーシャルワーカーの視点からの実践を

私は長年知的障がい者福祉の現場にいます。障害のある利用者の皆さんは地域社会での普通の暮らしを望んでおられます。厳しい現実を変えるため今こそソーシャルワークの視点からの実践が求められています。社会福祉士としての学びを通して専門性を高めクライエントの福利に貢献して参りましょう。

<ソーシャルワーク演習担当>

社会福祉法人愛泉会 理事長、日本知的障害者福祉協会 前会長
井上 博 先生

岡部 卓 先生

人々の幸せの担い手である社会福祉士

社会福祉は、人びとのよりよき状態(福祉)を追求する領域です。言い換えれば、人びとの生活上の諸課題の軽減・解決を図る方策を通し人びとの幸せ(福祉)をつくることです。それは、人びとの生命、生活、生涯にかかわります。人は、誰もがよりよく生きようとします。しかし、どのような社会に生を受けるのか、また社会の中でどのような状態に置かれるかによっても、その願いが押し上げられることもあれば下げられることもあります。社会福祉を学ぶことは、人びとの生きにくい状況(生活問題・課題)を解釈・究明するとともに解決方策(方法と制度・政策とそれを支える体制)の検討をしていくことになります。人びとのよりよい生活実現に向け英知を傾けることが人びとの幸せ(福祉)につながっていきます。その担い手が社会福祉士です。皆さんの学びと活動に期待しています。

<社会保障担当>

明治大学 公共政策大学院 ガバナンス研究科 専任教授
岡部 卓 先生

千木良 正 先生

社会福祉士は様々な専門家の大切なパートナー

弁護士として、困難事例検討会に参加する機会が多くあります。様々な専門職が集まり、本人の医療、法律、福祉など様々な課題を検討しますが、その際、重要となるのが社会福祉士の役割です。社会福祉士が「本人に寄り添い、本人の意思を尊重し、本人の自己実現を支援する」という観点から諸課題を整理し、議論を方向付けると、医療、法律の課題も解決が見えてきます。社会福祉士は医療職、法律職、そして本人にとって、大切なパートナーです。

<刑事司法と福祉担当>

小長井・千木良・渡邊法律事務所 所長 弁護士・社会福祉士
千木良 正 先生

永田 祐 先生

人の力、つながりで社会を動かし社会を変えていく

社会福祉士は、一人ひとりの力を高め、人と人とをつなぎ、社会を変えていく専門職です。社会が個人化し、社会的孤立や自らSOSを発することが難しい人の問題が深刻になっている今、私たちは希望を見出すことが難しくなっています。このような時代だからこそ、人の力を信じ、そのつながりによって社会を動かしていく社会福祉士の実践が真価を発揮しなければなりません。皆さんがこの実践の仲間になってくださることを期待しています。

<社会福祉の原理と政策、地域福祉と包括的支援体制、権利擁護を支える法制度、ソーシャルワーク演習担当>

同志社大学 教授
永田 祐 先生

安藤 亘 先生

「孤立」から「つながり」へ、その担い手として

都市化・合理化した今の日本は、人と人とのつながりが断絶し、誰もが「孤立」しやすい社会となっています。社会福祉士にはその「つながり」を再構築する役割が期待されています。他者の幸福に直接関わる担い手「社会福祉士」となるために、一緒に学びましょう。

<ソーシャルワークの理論と方法、ソーシャルワーク演習、ソーシャルワーク実習担当>

ビヨンドザボーダー株式会社 代表取締役
安藤 亘 先生

山中 達也 先生

悩み、考え続け、そして成長し続ける「かかわりのプロ」

「ソーシャルワーカーに向いているのだろうか…」と悩み続けて30年を経た今、自信のない私は確信している。「あらゆる人やもの、サービス等とつながり、人の人生、その一部にかかわることができるソーシャルワーカーは、とてもやりがいのある対人援助専門職である」ということを。あなたもたくさんの人とともに立ち止まり、考え、成長する「かかわりのプロフェッショナル」としてのソーシャルワーカーを目指してみませんか?人とのかかわりをとおして、悩み続けながらも、一歩踏み出すことができる魅力がそこには必ずあるのです。

<ソーシャルワーク演習担当>

山梨県立大学 准教授
山中 達也 先生

林 幹泰 先生

誠実に実践する「プロ」を目指して

NHK学園では、レポート学習(知識の取得)、スクーリング(疑似体験)、現場実習・各自の現場実践(体験)の学びの3本柱を行き来することによって、「正しく」課題に対応していく力の獲得を目指します。
また、個別ケースの具体的解決方法を身につけるのではなく、どの分野にも共通する基盤、「専門的価値」・「専門的知識」・「専門的技術」を学びます。特に「専門的価値」についてNHK学園ではこだわって、皆さんと共に考え続けていきます。
合格を目指すのが最終目的ではありません。目指すべきゴールはその先にあり、合格はあくまでも通過点。「覚悟」をもって「現実」と向き合えるか、一緒に悩んでみませんか。

<障害者福祉、ソーシャルワークの基盤と専門職他担当>

NHK学園専任教員
林 幹泰 先生

履修科目や各科目の担当講師は募集要項に掲載しています。
ぜひ、案内書・募集要項をご覧ください。

案内書・募集要項・出願書類をお送りします。

PDF形式の資料のURLをメールでお送りします。