【NHKリレー講座】第4回開催「君ならどうする?高校講座のプロデューサーになったら」
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10月2日に行われたNHKリレー講座第4回は、教育コンテンツの制作会社 NHKエデュケーショナル 教育グループ専任部長 櫛田晃さんを講師に迎え、「君ならどうする?高校講座のプロデューサーになったら」というテーマで開催されました。
NHK学園高等学校でも授業として活用している NHK高校講座。
日ごろ、当たり前のように見ているこの番組は、どのようにして作られているのでしょうか。
今回の講座では、NHK高校講座制作の裏側をのぞきながら、「誰に、どのように伝えるか」「どうすればもっと楽しく、わかりやすくなるか」という番組づくりの工夫を学びました。
櫛田さんからは、番組ができるまでの過程を、企画立案から台本づくり、撮影、編集に至るまで丁寧にご紹介いただきました。高校講座のテーマはどれも「学ぶことの楽しさを伝える」ことを大切にしており、難しい内容もわかりやすく細やかな工夫が重ねられているそうです。
また、番組の中で使われている映像や音楽、ナレーションなどには、それぞれに明確な意図があり、学習者が自然と集中し、理解しやすくなるような仕掛けがあることも知りました。生徒たちは、普段何気なく見ている番組の一つひとつに、たくさんの試行錯誤と情熱が込められていることに驚いた様子でした。
後半は、実際に自分が高校講座のプロデューサーになったつもりで、「どんな番組なら、みんながもっと楽しく学べるか?」というテーマに取り組みました。オンラインで参加している生徒からも、自由でユニークなアイデアがたくさん出されました。
参加した生徒の一人は、
「これまで“見る側”だったけれど、“作る側”の工夫を知ることで、授業を受ける気持ちも変わった」と話していました。

これから授業でNHK高校講座を見るとき、「この構成には、どんな意図があるのかな?」と、少し違った目線で番組を楽しむことでしょう。
自分たちの学びを支えている“教育の現場の裏側”に触れ、学ぶことの楽しさを再発見できた講座となりました。
※「リレー講座」は2026年度から展開する<キャリア&コミュニケーション>の研究の一環として、登校コース(東京本校)のセレクション講座の1つとして、NHK関連団体の協力を得て、さまざまな業務に携わる方を講師としてお招きし、キャリア教育を意識した団体紹介やコミュニケーション、伝える技術などについての講義やワークショップを行っています。