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NHK学園高等学校

オンライン特別活動 「テクノロジーは人を幸せにする?」

ロボット開発者 林要と考える「テクノロジーは人を幸せにする?」

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MC小山先生(左)と寺岡先生(右)

 
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動画視聴やディスカッション

 
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マスコットキャラクター 人気のつぶやん

 
 

2025年2月28日(金)6回目のインスパイア・ハイが行われ、今年度最終回をおしむように大勢の参加がありました。テーマは「ロボット開発者 林要と考える テクノロジーは人を幸せにする?」。講師の林さん(GROOVE X創業者・CEO)はF1の空力の開発や、感情認識パーソナルロボット「Peppar(ペッパー)プロジェクトに携わった経験を経て、『LOVOT』を開発しました。満を持して登場した最終回オオトリMCは、国語科小山先生と、地歴公民の寺岡先生です。まずは「春といえば○○」思いつくことを、チャットに書き込む練習。桜、花粉症、タケノコほり…さまざまなキーワードが書き込まれていきました。

<全員で投票タイム 未来のロボットのイメージは?>

人間によりそい、友だちになれそうなイメージ?もしくは仕事が奪われそう?結果は友達になれそうなイメージと回答が44%、仕事が奪われるのではと将来的に不安を感じた回答の方が、若干上回り56%でした。

林さんがロボット開発において大切にしたのは、生活の向上だけを目的にしたり、AIに仕事を奪われるのではないかといった、ギスギスとした距離感ではなく、人によりそい生活に彩や癒しをもたらし、人を幸せにすることだそうです。“便利”や“役立つ”ためではなく一緒に過ごすほどに前向きになれ、明日へのモチベーションがわくような、「人を幸せにするテクノロジーの在り方」をコンセプトに作り上げたのが家族型ロボット『LOVOT』です。生命感をだすために、開発者の中にダンサーも加わり「人間の筋肉の動き」をよりリアルに組み込んだとインタビューで話されました。そして林さんは「優しさを大事にする理由」として、悪と正義の戦いなどはなくて、全員が自分のために戦っているという意味では、いろんな争いごとを解決するためには、実は自分の中にある優しさをだす以外にないのではないかと考えを語りました。

<ディスカッションタイム・あなたが優しい気持ちになるのはどんな時?>

思い思いの答えが続々チャットに書き込まれていくのを、MCの小山先生、寺岡先生、そしてマスコットキャラクター「つぶやん(天の声)」のトークで広げていきます。さまざまな“自分なりのシチュエーション”が書き込まれていきましたが、「まず自分に優しくしなければ人に優しくできない」「心のゆとりからやさしさうまれる」といった声に、共感の声があがっていました。

<林さんが考える テクノロジーが進む未来> 

そして最後に林さんはテクノロジーと人間について、「この人に対して悪いことをしようなんて思っているモノはいなくて、必ずその裏には人がいる、人の意図がある。つまり生産性のためにあるのじゃなくて、人を幸せにするためにあるんです。なので、すべてのものは最終的に人が幸せになるために進んでいくべき。そうでなければそのテクノロジーは発展しないんじゃないかと思っています」そしてロボットと人間、人間とAI、共存、人間にしかできないことについても、お話してくださいました。

まとめに、今回だけではなく、今年度の他の回もふくめて、インスパイア・ハイに参加した感想を最後に書き込みしてもらいました。楽しかったという感想が大多数。

対面ではなかなか言えないこともオンラインだからこそ、素直に自分の意見を言えたり、他の人の意見を聞けたりといったこと、異なる価値観に出会い、自分の軸や生き方を考える場となることが、オンライン特別活動「インスパイア・ハイ」の大きな魅力だと思います。今年度もさまざまな立場、職業、専門分野を持つひとのインタビューを聞き、自分について、生き方について、そして社会が抱える問題についてより深く考える機会として、毎回200名を超えるたくさんの生徒が参加してくれました。来年度もさまざまなジャンルの講師やテーマをお届けしていく予定です。NHK学園ならではのオンライン特別活動に一緒に取り組んでいきましょう。来年度の参加もぜひお待ちしています。

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