有朋協力校 NHKディレクターによる特別講座
- 北海道
2023.10.30
ドキュメンタリー番組を題材にお話いただきました
8月26日(土)に行われた有朋協力校スクーリングでは、NHK札幌放送局の制作・チーフディレクターの田辺陽一さんを講師に迎えて特別講座が行われました。
講演の冒頭に、まずは田辺さんが制作したドキュメンタリー『白銀の大縦走を語る~北海道分水嶺ルート670キロの旅~(NHK札幌放送局制作)』を全員で視聴しました。
番組は、北海道の中心を貫いて、雨水を分かつ分水嶺を連続踏破する超長距離の縦走に挑んだ札幌在住の新鋭登山家・野村良太さんに迫るドキュメンタリーです。スタートの地・宗谷岬から、北見山地、大雪山、日高山脈の名峰を数珠つなぎにして襟裳岬へと至る670キロを2か月で踏破します。ルートの8割には登山道がないため、灌木が雪に覆われる冬でなくては達成できません。貴重な映像と日記などで冒険を振り返りながら、野村さんの内面にせまります。
田辺さんには、制作裏話や、何かに挑戦することの意味、取材の際に相手の心に寄り添う姿勢、人と人とのコミュニケーションの大切さについてなど、経験談を交えて講演していただきました。講座終了後には、生徒からさまざまな感想が寄せられました。
生徒からの感想(一部)を下記ご紹介します。
「高い目標を実現するためにもあきらめないで頑張り続けることが大切だと思いました」
「放送関係の仕事に興味があったので将来自分がどうなりたいのか、どんなことをしたいのか、この講座を通して改めて考えたいと思いました。映像というものは見る人に何かを感じさせたり、何かを問いかけて考えさせる力があると思うので、そんな映像をいつかつくれるような人になりたいなと思いました」
「言葉だけでは伝わらないから、言葉の裏にある意味や意思を読み取ろうと努力することが結果的に信頼関係につながると思った」
この他にも多数の感想がよせられ、終了後も名残惜しむように教室に残って熱心に質問する生徒たちの姿もみられました。取材対象の思いを引き出す田辺さんの姿勢やこころがまえに生徒たちは大きな感銘を受けたようです。当日の暑さにも負けないくらい、講師の田辺さんの熱い情熱のつまった映像とお話。あっという間の濃い時間でした。