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NHK学園高等学校

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台湾教育部視察団が来訪 「コミュニケーションスキル」の取り組みを紹介

10月23日、台湾教育部視察団の来訪に合わせて、NHK学園高等学校の独自設置科目「コミュニケーションスキル」の取り組みを紹介しました。

日本における感情教育の実践を学ぶため
「コミュニケーションスキル」監修の渡辺教授の元を訪問

台湾教育部は日本の文部科学省に相当するような組織です。国立台湾師範大学の教育学教授や小学校・中学校の教諭などで構成される視察団は1週間ほどかけて、文部科学省や教育団体などを視察されているとのこと。台湾ではソーシャルエモーショナルラーニング(SEL)への関心が高く、日本の子どもたちへの感情教育について知りたいと、日本SEL学会の理事であり、日本におけるSELの先導者でもある法政大学文学部心理学科・渡辺弥生教授の元への訪問となりました。

感情リテラシーを育む

視察団のみなさんが法政大学の市ヶ谷キャンパスに到着されると、冒頭、渡辺先生から、

  • 感情教育に関する問題意識
  • 先生の近年の取り組み

について、お話がありました。

法政大学心理学科・渡辺弥生教授から感情リテラシーを育むために行っている活動について説明
視察団を前にお話される渡辺弥生教授

先生が近年取り組んでいるテーマは子どもたちの感情リテラシーを育むことです。

現代では、生きている人間同士の会話が減ってきています。スマートフォンが広く普及し、人同士の関わりに変化が起きています。子どもたちの遊び方も、家族の居間でのコミュニケーションも変わってきています。その結果、子どもだけでなく大人においても、感情を表す語彙が減少する傾向が見られます。

日本語には約7,000語の感情表現があるとされています。「イライラする」「もどかしい」「じれったい」といった、似て非なる表現とその意味の違いを知っていることは、感情を細かく区別して理解することにつながるのです。

オンラインで学べる教材「コミュニケーションスキル」

続いて、渡辺先生の取り組みの1つとして、NHK学園高等学校の「コミュニケーションスキル」科目の紹介をNHK学園高等学校の岩渕教諭兼スクールソーシャルワーカーが行いました。

NHK学園高等学校の独自設置科目「コミュニケーションスキル」の取り組みと生徒の変化について紹介する岩渕教諭・スクールソーシャルワーカー
「コミュニケーションスキル」の取り組みについて熱心に聞き入る視察団のみなさん

NHK学園高等学校の独自設置科目「コミュニケーションスキル」は広域通信制であるNHK学園高等学校に在籍する全国各地の生徒が学べるようにオンライン教材で構成されています。コミュニケーションは実践の中で上達することはもちろんですが、特に10代の生徒にとっては、人との関わりを経験しながらコミュニケーションを学ぶ機会が十分でない場合があります。まず必要なのは、コミュニケーションの基礎的な知識やコツを理解すること。そのうえでモデル例の動画を視聴し、繰り返し声に出して練習することで身につけていく形式です。SELを活かしたオンラインでの教育実践として、他に類を見ない取り組みです。

「コミュニケーションスキル」においても、学習の冒頭に感情に気づくことの大切さを学びます。自分も他の人もさまざまな気持ちを持ち、その気持ちは変化もしています。だからこそ、

  • 感情に気づくこと
  • 言葉で感情を表すこと
  • ことばに表れない感情にも気づくこと

が大切です。こうした気づきにより、お互いの気持ちを大切にするやり取りができるのです。

「自分の感情がわからない」
「感情がうまく伝えられない」
「感情の調整できない」

という生徒も、まずは自分の経験や、例として挙げられた会話をもとに、気持ちや感情についてじっくり考える機会を持つことで、感情に気づく練習をしていくように工夫されています。

NHK番組「こころ忍術 ポポまるっ!」の紹介も

他にも、小・中学校の道徳の教科書を発行する光村図書から、SELと教科書や学習指導要領との関わりについて紹介がありました。また、NHKからは10月31日(土)にシーズン2の放送を開始した「こころ忍術 ポポまるっ!」の制作についてのお話がありました。

「こころ忍術 ポポまるっ!」は、こころと向き合い、言語化することをテーマにした子ども向けの番組です。渡辺先生も監修者の一人として参加されています。

2024年放送のシーズン1では小学4年生だった主人公は、シーズン2では小学6年生に成長。より複雑な心理に向き合っていきます。

<放送予定>
第1回放送「“ヤバい”は“ヤバい”?の巻」
10月31日(土)10:30~11:00 Eテレ
11月4日(水) 19:25~19:55 Eテレ(再放送)
※番組の見逃し放送は放送後1週間<NHK ONE>でご覧いただけます。

 

こころ忍者 ポポまるっ!

紹介の中では「こころ忍術 ポポまるっ!」シーズン1の放送から、主人公が祖母から算数のドリルをプレゼントされて、部屋を飛び出してしまうというお話を視聴してもらいました。ワクワクしながらプレゼントを開けるとドリルが出てきてがっかりする、というシーンでは視察団のみなさんから笑顔が見られ、国や文化の違いを超えて共感できるテーマであることがうかがえました。

最後の質疑応答の時間には多くの質問が寄せられ、関心の高さが感じられました。

NHK学園高等学校では、今後も「コミュニケーションスキル」の取り組みを通じて、生徒のコミュニケーション力や感情リテラシーの育成について発信していきます。

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