書道・古典を極める かな

かなの書の古典を一つ選んでじっくり臨書に取り組みたい方向けの講座です。

提出回数
10回
受講期間(リポート受付延長期間)
1年(6か月)
受講料教材費・教材送料・指導料込み
42,200円
レベル
上級者
複数コースあり

平安時代に書かれたかなの名品「古筆」を臨書することで、いつの時代にも認められてきたかなの字や構成の美しさを学び、身につけるためのコースがこの「古典を極める・かな」です。 10つのコースから1コースを選び、その古典をじっくりと臨書していきます。 臨書で培った技術は、他の古典臨書はもちろん、創作作品づくりにも大いに役立ちます。

この講座のポイント

時間をかけて古典臨書に取り組むことで、手本を見る力、再現力、そして字の線質や構成力といった技術を養います。

1

講師直筆の臨書手本をプレゼント

第1回課題の返送時に、添削された課題と一緒に、講師直筆の臨書手本を差し上げます。半紙への納め方、文字の大きさ、落款の書き方など、ぜひ次回以降の課題に取り組む際の参考にしてください。

2

1つの古典を1年間かけてじっくり学ぶ

学ぶ古典の個性や字形、線質の美しさや構成の妙などじっくりと観察しながら取り組むことで、自ずと手本を見る力と、手本の用筆を再現する力が身につきます。 どのコースからでも構いません。ご自分の好きな古典からお入りください。

3

実力派講師陣による充実の添削

NHK学園の自慢は何といっても実力派講師陣による充実した添削内容です。作品へ朱筆を入れるほか、添削ノートには学習の際のアドバイスを記入してお返しします。これまでの学習の軌跡がお手元に残るので何度でも見直して復習に活用できます。

4

実力確認と目標づくりに活用できる「書道検定」

NHK学園では年に4回、書道・ペン字検定を実施しています。ご自分の力量を客観的に把握し、普段の学習の成果を確認する場として、通信講座と並行して役立てることをお勧めします。書道講座の受講者にお届けする機関誌「書」に初回受験用の課題や申込書がついています。

5

スクーリングで直接指導や仲間との交流も!

毎年夏に開催する「書道スクーリング」では経験・レベル・学習内容に応じた多彩なクラスで直接実技指導を受けられます。講師の筆遣いを目の当たりにすると、「なるほど!」と気が付くことがたくさん!同じ趣味を持つ仲間との交流も、これからの大きな励みです。

6

あなたのすてきな作品を書道展へ!

NHK学園では毎年5月に東京都美術館で「NHK学園生涯学習書道展」を開催しています。学習の成果を発表する機会として、ぜひお役立てください。会場では講師から講評を受けることもできます。 表装された作品がお手元に戻るとうれしさもひとしおです。

東京都美術館(東京・上野公園)で開催

「古典を極める・かな」コース紹介

高野切第一種 伝紀 貫之 温かみがあり、上巻あるれる格調の高い書

高野切第一種 伝紀 貫之 温かみがあり、上巻あるれる格調の高い書

高野切第三種 伝紀  貫之 無駄な線を省略した知的な趣がある

高野切第三種 伝紀 貫之 無駄な線を省略した知的な趣がある

関戸本古今集 伝藤原 行成 太細の変化に富み、独特のリズムがある

関戸本古今集 伝藤原 行成 太細の変化に富み、独特のリズムがある

寸松庵色紙 伝紀 貫之 紙をえぐるような鋭さや力強さがある

寸松庵色紙 伝紀 貫之 紙をえぐるような鋭さや力強さがある

升色紙 伝藤原 行成 繊細流麗でなまめかしく、みずみずしい線質

升色紙 伝藤原 行成 繊細流麗でなまめかしく、みずみずしい線質

継色紙 伝小野 道風 余白美がすばらしく、軽快さと粘り強さがある

継色紙 伝小野 道風 余白美がすばらしく、軽快さと粘り強さがある

針切 伝藤原 行成 針のように直線的で、流れるようなリズム

針切 伝藤原 行成 針のように直線的で、流れるようなリズム

秋萩帖 伝小野 道風 ゆったりした字形で、良寛も学習した古典

秋萩帖 伝小野 道風 ゆったりした字形で、良寛も学習した古典

筋切・通切 伝藤原 佐理 縦長のスマートな字形、繊細で軽快な流れ

筋切・通切 伝藤原 佐理 縦長のスマートな字形、繊細で軽快な流れ

石山切伊勢集 伝藤原 公任 ゆったりしたリズムが料紙の美しさに調和

石山切伊勢集 伝藤原 公任 ゆったりしたリズムが料紙の美しさに調和

こんな課題に取り組みます

課題の提出は全10回です。
各回臨書する部分を指定した複数の課題を用意しています。その中から、用紙サイズにより1~3課題を選んで提出していただきます。

<第1回~第5回>

料紙に歌一首を臨書 2課題を提出

<第6回~第8回>

料紙に手本1ページ分臨書 1課題を提出

<第9回>

半切または料紙に歌一首を臨書

1課題を提出

<第10回>

半切または料紙に歌一首を創作

1課題を提出

※「寸松庵色紙」「升色紙」「継色紙」については以下のような課題となります。
<第1回~第7回> 料紙に歌一首を臨書 2課題を提出
<第8回>       料紙に歌一首を臨書 3課題を提出
<第9回>       全懐紙に歌一首を臨書 1課題を提出
<第10回>      全懐紙に歌一首を創作 1課題を提出

こんな添削をお返しします

 書道講座講師 武田 美奈子 

平安時代に書かれたかなの名品を「古筆」といいます。千年の歳月を経て今なお色褪せることなく、私たちは真跡を鑑賞し臨書を通じて古に想いを馳せることができます。本講座では多様な美しさを持つ古筆(10コース)の中からお好きな古筆を選び、筆者の筆づかいや息づかいを感じ取りながらじっくりと技術や感性を磨いていきます。添削講師による直筆手本やきめ細やかなアドバイスは臨書学習を一層深めるとともに、最終回では創作へと表現の幅を一段先へと導いてくれます。質問や疑問点にも丁寧にお答えしますので、古筆に憧れがありつつも壁が高いと感じていた方にも安心してご受講いただけます。日本人の美意識がたくさん詰まった雅なかなの世界を是非ご一緒に楽しみましょう。

 

 

※無料でお送りする「案内書」と同じものがご覧になれます(NHK学園のページを離れます)。

受講者の声・作品紹介

通信での学習への疑問が払しょくされました

通信での書道学習に疑問を持っておりましたが、毎回の丁寧なご指導に感謝いたしております。機関誌の作品を拝見させていただきますと、筆を持ちコツコツと努力すること以外前進はしないのですね。刺激をいただいております。

受講歴:

「古典を極める 高野切第三種」受講

宮城県   三浦 晶子さん

コースお申し込み

高野切第一種(こうやぎれだいいっしゅ)

平安時代のかなで筆者は紀貫之と伝えられています。端正で優雅な美しい連綿と絶妙な墨継ぎが際立ち、格調の高い筆跡です。

提出回数
10回
受講期間(リポート受付延長期間)
1年(6か月)
受講料教材費・教材送料・指導料込み
42,200円
コース番号
1D201
教材

手本1冊、学習のてびき1冊、添削ノート1冊、料紙セット、半切または全懐紙セット、機関誌(別送)

高野切第三種(こうやぎれだいさんしゅ)

平安時代のかなで筆者は紀貫之と伝えられています。字形が平明で線質がのびのびとして、古筆を学ぶ入口として最適です。

提出回数
10回
受講期間(リポート受付延長期間)
1年(6か月)
受講料教材費・教材送料・指導料込み
42,200円
コース番号
1D202
教材

手本1冊、学習のてびき1冊、添削ノート1冊、料紙セット、半切または全懐紙セット、機関誌(別送)

関戸本古今集(せきどぼんこきんしゅう)

平安時代のかなで筆者は藤原行成と伝えられています。変化に富んだ字形や抑揚に富んだリズミカルな用筆で、極めて技巧的です。

提出回数
10回
受講期間(リポート受付延長期間)
1年(6か月)
受講料教材費・教材送料・指導料込み
42,200円
コース番号
1D203
教材

手本1冊、学習のてびき1冊、添削ノート1冊、料紙セット、半切または全懐紙セット、機関誌(別送)

寸松庵色紙(すんしょうあんしきし)

平安時代のかなで筆者は紀貫之と伝えられています。一辺が約13cmの料紙に散らし書きしてあり、線質や構成の美しさが魅力です。

提出回数
10回
受講期間(リポート受付延長期間)
1年(6か月)
受講料教材費・教材送料・指導料込み
42,200円
コース番号
1D204
教材

手本1冊、学習のてびき1冊、添削ノート1冊、料紙セット、半切または全懐紙セット、機関誌(別送)

升色紙(ますしきし)

平安時代のかなで筆者は紀貫之と伝えられています。「深養父集」を書写したもので、行と行を絡める大胆な散らし書きは実に巧妙です。

提出回数
10回
受講期間(リポート受付延長期間)
1年(6か月)
受講料教材費・教材送料・指導料込み
42,200円
コース番号
1D205
教材

手本1冊、学習のてびき1冊、添削ノート1冊、料紙セット、半切または全懐紙セット、機関誌(別送)

継色紙(つぎしきし)

平安時代のかなで筆者は小野道風と伝えられています。方形の紙を2枚継いだ形からその名があり、草仮名も多用しています。

提出回数
10回
受講期間(リポート受付延長期間)
1年(6か月)
受講料教材費・教材送料・指導料込み
42,200円
コース番号
1D206
教材

手本1冊、学習のてびき1冊、添削ノート1冊、料紙セット、半切または全懐紙セット、機関誌(別送)

針切(はりぎれ)

平安時代のかなで筆者は藤原行成と伝えられています。線質が針のように細く鋭いことから命名されました。小さな文字がリズミカルです。

提出回数
10回
受講期間(リポート受付延長期間)
1年(6か月)
受講料教材費・教材送料・指導料込み
42,200円
コース番号
1D301
教材

手本1冊、学習のてびき1冊、添削ノート1冊、料紙セット、半切または全懐紙セット、機関誌(別送)

秋萩帖(あきはぎじょう)

平安時代のかなで筆者は小野道風と伝えられています。草仮名で書かれたおおらかな筆跡です。

提出回数
10回
受講期間(リポート受付延長期間)
1年(6か月)
受講料教材費・教材送料・指導料込み
42,200円
コース番号
1D302
教材

手本1冊、学習のてびき1冊、添削ノート1冊、料紙セット、半切または全懐紙セット、機関誌(別送)

筋切・通切(すじぎれ・とおしぎれ)

平安時代のかなで筆者は藤原佐理と伝えられています。筋の入った料紙に書かれていることからこの名があります。

提出回数
10回
受講期間(リポート受付延長期間)
1年(6か月)
受講料教材費・教材送料・指導料込み
42,200円
コース番号
1D303
教材

手本1冊、学習のてびき1冊、添削ノート1冊、料紙セット、半切または全懐紙セット、機関誌(別送)

石山切伊勢集(いしやまぎれいせしゅう)

平安時代のかなで筆者は藤原公任と伝えられています。見どころは色彩豊かな重ね継ぎを使った豪華絢爛な料紙にあります。

提出回数
10回
受講期間(リポート受付延長期間)
1年(6か月)
受講料教材費・教材送料・指導料込み
42,200円
コース番号
1D304
教材

手本1冊、学習のてびき1冊、添削ノート1冊、料紙セット、半切または全懐紙セット、機関誌(別送)