「古典を極める・かな」コース紹介

高野切第一種 伝紀 貫之 温かみがあり、上巻あるれる格調の高い書

高野切第三種 伝紀 貫之 無駄な線を省略した知的な趣がある

関戸本古今集 伝藤原 行成 太細の変化に富み、独特のリズムがある

寸松庵色紙 伝紀 貫之 紙をえぐるような鋭さや力強さがある

升色紙 伝藤原 行成 繊細流麗でなまめかしく、みずみずしい線質

継色紙 伝小野 道風 余白美がすばらしく、軽快さと粘り強さがある

針切 伝藤原 行成 針のように直線的で、流れるようなリズム

秋萩帖 伝小野 道風 ゆったりした字形で、良寛も学習した古典

筋切・通切 伝藤原 佐理 縦長のスマートな字形、繊細で軽快な流れ

石山切伊勢集 伝藤原 公任 ゆったりしたリズムが料紙の美しさに調和
こんな課題に取り組みます
課題の提出は全10回です。
各回臨書する部分を指定した複数の課題を用意しています。その中から、用紙サイズにより1~3課題を選んで提出していただきます。
<第1回~第5回>
料紙に歌一首を臨書 2課題を提出
<第6回~第8回>
料紙に手本1ページ分臨書 1課題を提出
<第9回>
半切または料紙に歌一首を臨書
1課題を提出
<第10回>
半切または料紙に歌一首を創作
1課題を提出
※「寸松庵色紙」「升色紙」「継色紙」については以下のような課題となります。
<第1回~第7回> 料紙に歌一首を臨書 2課題を提出
<第8回> 料紙に歌一首を臨書 3課題を提出
<第9回> 全懐紙に歌一首を臨書 1課題を提出
<第10回> 全懐紙に歌一首を創作 1課題を提出
こんな添削をお返しします


書道講座講師 武田 美奈子
平安時代に書かれたかなの名品を「古筆」といいます。千年の歳月を経て今なお色褪せることなく、私たちは真跡を鑑賞し臨書を通じて古に想いを馳せることができます。本講座では多様な美しさを持つ古筆(10コース)の中からお好きな古筆を選び、筆者の筆づかいや息づかいを感じ取りながらじっくりと技術や感性を磨いていきます。添削講師による直筆手本やきめ細やかなアドバイスは臨書学習を一層深めるとともに、最終回では創作へと表現の幅を一段先へと導いてくれます。質問や疑問点にも丁寧にお答えしますので、古筆に憧れがありつつも壁が高いと感じていた方にも安心してご受講いただけます。日本人の美意識がたくさん詰まった雅なかなの世界を是非ご一緒に楽しみましょう。
※無料でお送りする「案内書」と同じものがご覧になれます(NHK学園のページを離れます)。