山梨県立文学館にて開催の企画展「金子兜太展」〔2024年11月24日(日)まで〕にあわせて、同時代を生きた山梨県の俳人・故 飯田龍太氏とともに深掘りするスペシャル講座を実施しました!

山梨県立文学館

車窓からの山梨県、秋の空が広がっています

故 金子兜太氏
金子兜太(1919~2018)は、前衛俳句運動の第一人者として知られる俳人であり、NHK学園では俳句講座「俳句倶楽部」コンクールの選者やNHK全国俳句大会の選者を務められたことから、今でも多くの受講者の方に慕われています。
*参考 金子兜太氏の講演アーカイブ
今回の講座前半は文学館の中野和子 学芸員による企画展の解説ツアー、そして飯田龍太氏のご子息 飯田秀實(ひでみ)氏には文学館の常設展示「蛇笏龍太記念室」をご案内いただきました。
俳人・飯田龍太先生(1920-2007)はNHK学園の俳句講座創設者であり監修を長く担ったことから、NHK全国俳句大会内に名前を冠した龍太賞が残っています。ここでしか聞けない金子兜太と飯田龍太の出会いや裏話までお話しいただきました。
飯田秀實氏は、蛇笏、龍太の居宅「山廬」(さんろ)の当主。普段は非公開とのことですが、一般公開日を設けているそうです。
詳しくはこちらから(※NHK学園のホームページを離れます。)→山廬文化振興会

学芸員 中野和子氏による解説

蛇笏龍太記念室にて飯田秀實氏によるご案内
後半は三枝館長と田中亜美氏の対談が行われました。三枝館長は日本歌人クラブの名誉会長で、宮中歌会始選者も務められています。田中亜美氏は現代俳句協会会員、生前の金子兜太氏に師事しており、解説の執筆にも多く携わっていらっしゃいます。
両者により短歌と俳句、双方の視点から金子兜太と飯田龍太の作風の対比、甲府と秩父という出身地との関係性、戦争という時代背景からの視点などで考察が交わされました。

山梨県立文学館館長 三枝昻之氏

田中亜美氏

講座の最後は自由解散、残り時間で再度展示を観る方、講師に直接ご質問する方の姿も見られました。ちなみに、参加者には教材として金子兜太展図録が渡されています!
金子兜太氏の貴重な資料を拝見できる機会、山梨県立文学館の企画展は11月24日まで開催です。
**第26回NHK全国俳句大会 投稿募集中!2024年11月8日まで**
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