【アーカイブ講座】言葉とともに・短歌とともに 永田和宏×Eテレ「こころの時代」

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2024.10.25

NHK学園短歌講座の監修者で歌人の永田和宏さんが聞き手としてご担当くださった、Eテレ「こころの時代」出演者と語り合う連続対談講座「言葉とともに、短歌とともに」。

内容の一部は、NHKラジオで放送されました。内容のすべては、オンライン講座でご視聴いただけます。三回を通し「人を支える言葉・短歌」をみつめます。

第一回のテーマは「歩くということ」(白川密成さん/四国八十八カ所霊場第五十七番札所 栄福寺住職・作家)、第二回は「喪われた人と生きる」(若松英輔さん/批評家・随筆家)、第三回は「他者の声を聴く」(小野正嗣さん/作家)。

第1回

🔷テーマ「歩くということ」
🔷ゲスト:白川密成(しらかわ・みっせい)さん
(こころの時代「空海の風景」出演)

国内外から年間数十万人が訪れる「四国遍路」。霊場のひとつ、栄福寺住職の白川さんは2019年から二年かけて全行程1200キロを歩き、体験をまとめた著書『マイ遍路』は大きな反響を呼んでいます。その道のりでは四国遍路の祖と言われる弘法大師空海の根底にある「歩く」ことの意味を実感し「大きな存在との出会い」について考えたと言います。永田和宏さんは近年地元京都から東京に向かって東海道を踏破、現在は中山道を歩いています。白川さんが「お遍路」を通して改めて見つめた空海の言葉、永田さんが歩く行程で詠んだ歌など、おふたりが「歩く」ことを通して見出したものについて語り合います。

第2回

🔷テーマ「喪われた人と生きる」
🔷ゲスト:若松英輔(わかまつ・えいすけ)さん
(こころの時代「コヘレトの言葉」出演)

2010年に伴侶で歌人の河野裕子さんを喪った永田さんは今も河野さんを歌い続けています。
若松さんは、古来より死者を悼んで歌われる「挽歌」を「死者への呼びかけ」ととらえ、言葉で表現することで「別れ」は「協同の営みのはじまり」になるのではないかと考えて、たとえ喪われても「大切な人」と共に「その後」を生きるための言葉を大きなテーマとしています。おふたりの心を支える言葉や歌、人を想い歌うこと・言葉を記すことについて語り合います。

第3回

🔷テーマ「他者の声を聴く」
🔷ゲスト:小野正嗣(おの・まさつぐ)さん
(こころの時代「浦と兄 歓待の言葉を求めて」出演)

選者として新聞歌壇等で長年膨大な数の歌と接してきた永田さんは、歌を通して、全国各地の見知らぬ人の人生に「伴走する」感覚を持ってきたと語ります。小野さんは自身の故郷・大分県の「浦」を原点に、その土地に根差して生きる人々や世界各地の様々な声に耳を澄ませ「物語」を記してきました。「歌」というかたち、「物語」というかたちでさまざまな「声」を心に留め、残し伝えていくことについて語り合います。

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