ようおいでたなもし 松山俳句通信【第15号】

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2020.01.17

俳都松山の伝道師 松山在住の伊予吟会 宵嵐(いよぎんかい よいらん)さんから、2020年最初のお便りが届きました!今回は「まる裏俳句甲子園」のお話。
「まる裏」だなんて、どんな内容か気になりますね・・・。宵嵐さん、よろしくお願いします!

※「おいでたなもし」とは、松山市の方言で「いらっしゃい」の意味です。

その名も「まる裏俳句甲子園」

俳句甲子園といえば俳都松山の夏の風物詩ですが、高校生以外の俳句甲子園があるのをご存知でしょうか。

その名も「まる裏俳句甲子園」。

俳句甲子園の支援を目的に、2002年より毎年「成人の日」の前日の日曜日(第2週の日曜日)に開催されています。

私たち伊予吟会も昨年の第17回大会から参加を始め、今年も「聖地」子規記念博物館に行ってきました。

過去最多の47チームがエントリーした今年の予選の席代は「庭」。一人一人が5分で即吟して一句ずつ提出。

夏井いつき先生を含む三人の審査員が全員の句を審査して、午後からの本選進出8チームを決定します。審査時間中は全チームが舞台に上がって自己紹介をして、名前しか知らなかった俳人同士の交流を深めていくのです。

この大会の魅力はなんといっても参加者の多様性でしょう。平均年齢80歳超のチームを筆頭に、元気な高齢者が沢山参加している一方、俳句甲子園OBの大学生も多数参加しており、10歳の女の子を含むファミリーチームもあって場を盛り上げていました。

参加地域は北海道からの3チームを含めて東京や大阪からの参加者も多く、ドイツのシュツットガルトから参加した猛者も。3人一組でのエントリーですが、県外から一人でふらっと来て、前夜の懇親会や当日の朝にマッチングして即席チームを作ることもできます。

大会の詳細や結果については、主催のmhm(まつやま俳句でまちづくりの会)のHPや各種SNSに譲るとして、大会終了後は当然にビール(^o^)丿

松山に住んで俳句をやっていて良かったと思える瞬間ですね。皆さまも舞台に立ってみませんか?