ようおいでたなもし 松山俳句通信【第13号】

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2019.12.19

俳都松山の伝道師 松山在住の伊予吟会 宵嵐(いよぎんかい よいらん)さんから、師走のお便りが届きました!今回は正岡子規と鍋焼きうどんのお話・・・なにやら気になりますね。

※「おいでたなもし」とは、松山市の方言で「いらっしゃい」の意味です。

子規も愛した鍋焼きうどん

平日の昼下がり。松山の中心街の裏通りに行列が出来ます。
昔は地元の人ばかりだったけど、最近は観光客の方が多いようです。

鍋焼や火事場に遠き坂の上
正岡子規

子規も大好きだったという鍋焼きうどん。松山には「ことり」と「あさひ」という老舗の鍋焼きうどん専門店があるのです。地元ではことり派とあさひ派に分かれているそうですが、今日はことりが休みだったのであさひへ。

鍋燒をわれ待ち居れば稻荷鮓
正岡子規

子規の句を上書きするわけではありませんが、卵入りの鍋焼きうどんと稲荷寿司を注文します。キャッシュオンデリバリーなので、お釣りが出ないように代金を用意しておくのが親切かも。

アルミ製の鍋は熱々で、ついでに蓮華も熱々。序盤は出汁を飲むことはおろか、手で触ることさえ出来ません(^^;。全般的に甘く優しい味わいですが、具の肉の甘さが際立っています。

正岡子規が大食漢だったことはよく知られていますが、鍋焼きうどんに関しては8杯を平らげた(!)という記録が残っています。

子規も愛した鍋焼きうどん、是非松山にてご賞味ください!