ようおいでたなもし 松山俳句通信【第6号】

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2019.07.09

俳都松山の伝道師🔥 松山在住の伊予吟会 宵嵐(いよぎんかい よいらん)さんによる「松山俳句通信」の第6弾。今回は道後温泉の登場です!宵嵐特派員、よろしくお願いします!

※「おいでたなもし」とは、松山市の方言で「いらっしゃい」の意味です。

松山出身者は道後温泉に入らない!?

道後温泉は「日本書紀」にも登場する日本最古の温泉として有名ですが、そのシンボルたる本館は、耐震のため工期7年の大改修工事に入っています。
ただ部分改修のため、入口を変えて温泉としての営業は続いていますのでご安心ください。

松山出身の人は、案外道後温泉に入らないと言われています。
私は生まれも育ちも松山ですが、通算で2回しか入ったことがありません。
地元の常連の人は別にして、わざわざ道後に入りにいかなくても、色々な所に温泉が湧き出ている贅沢な土地なのです。心身のリフレッシュが目的で、近くて便利な温泉に行くのでしょうね。

 

~今日の一句 from 松山~

十年の汗を道後の温泉尓洗へ(じゅうねんのあせをどうごのゆにあらえ)
正岡子規

 

道後温泉「椿の湯」の男湯湯釜に刻まれている子規の句です。
明治29年、松山市出身の後輩が大学を卒業して帰郷する際に作られました。
その120年後に、道後温泉が「温泉総選挙」で女子旅部門第一位になるとは、さすがの子規も想像できなかったことでしょう。

冒頭にも述べましたが、道後温泉は現在大改修中です。写真のように、今しか見えない工事中の道後温泉の姿を是非ご覧にいらしてください!