【コラム】NHK学園通信講座を支える先生にインタビュー! 教える人

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2017.09.18

大学時代は書道を専攻し、書道漬けの日々を過ごしていた佐藤先生。その後、高校の書道講師を経て、NHK学園生涯学習通信講座の講師に。今回は、ペン字講座での指導に情熱を注ぐ先生にお話をうかがいました。

 

佐藤順子(さとう じゅんこ)
書家。東京学芸大学書道科卒業。大学在学中からNHK学園で添削講師を務める。NHK学園オープンスクールでも講師として活躍中。シルバー人材センター、書道サークル等で実用書の講師も務める。

 

 

上達の近道は「復習」!

 

 

――いきなりですが、ずばり、ペン字の上達法を教えてください!

学習を120%活かすには、復習が大事です。

リポートは一通り練習したら、直ぐ出すくらいでもいいんです。とりあえず提出して、戻ってきた添削をもとに、10分でも短い時間でいいので、お手本と自分の文字の違いを意識しながら復習してください。

そういう方は着実に上達していきます。

▲「いかに早くうまくなれるか、ポイントを絞ってアドバイスしています。」

▲「いかに早くうまくなれるか、ポイントを絞ってアドバイスしています。」

▲先生の添削にはこんなコメントも。ほめられると頑張りたくなりますね!

▲先生の添削にはこんなコメントも。ほめられると頑張りたくなりますね!

 

―― NHK学園のお一人おひとりに合わせた添削はピカイチです。

ペン字学習の初心者にいっぱい朱を入れると、かえって混乱します。

だから、まず直すべきところは「ココとココ」とポイントを絞ってアドバイスします。そのほうが取り組みやすいし、上手になります。

どんなレベルの方も上達へと導く添削は、NHK学園ならではと自負しています。

 

 

「うまくなった!」という声が原動力です。

 

 

▲第1回と第6回のリポートを比べると上達ぶりが一目瞭然!

▲第1回と第6回のリポートを比べると上達ぶりが一目瞭然!

――添削をしていてよかったと思うことは?

やはり、「うまくなった!」「字が変わった!」という声を聞くのが何より嬉しいですね。

「基礎からのボールペン字」講座では、最初と最後のリポートに住所と名前を 書いてもらいますが、8割以上がうまくなっています。復習を繰り返す「おさらいコーナー」を設けたことが大きな理由でしょう。

正直、通信教育でホントに上達するの?といぶかしく思う方も多いのですが、ご受講の皆さんから喜びの声をたくさんいただいています。自信をもって、おススメします。

 

 

 

――佐藤先生はNHK学園で指導に携って30年とうかがいましたが、日々の添削で心がけていることはありますか?

「その方がどうしたらうまく書けるようになるのか」を常に考えています。

年齢・性別や皆さんがリポート上に書いてくれる「感想欄」を読んで、「どんな方なんだろう」と想像しながら、その方に適した添削を心がけています。

 

 

 

――では最後に、先生の今後の目標をお聞かせください。

もっともっと手書きの文字に関心を持ってもらいたい。そして、筆記具にかかわらず、世の中に手書き文字を楽しんで書く人を増やしたい、これが私の目標です。

皆さんのお力になれるよう、これからもペン字指導を頑張っていきたいと思います。

▲たくさんのペンを使い分けて、年賀状の見本を書いていただきました。

▲たくさんのペンを使い分けて、年賀状の見本を書いていただきました。