平成28年度文部科学大臣賞が決定いたしました!

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2017.03.30

NHK 学園主催 俳句・短歌・川柳の全国大会、地方大会の大会大賞作品の中から、その年の最も優れた作品に贈られる文部科学大臣賞。平成28 年度の授賞式が、3 月27 日NHK 学園東京本校にて開催されました。

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  俳句部門  亀山 公一さん(栃木県)
  短歌部門  おのめぐみさん(神奈川県)
  川柳部門  土肥  東さん(福岡県)
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短歌部門

短歌部門で受賞されたおのめぐみさんは、平成20 年からNHK 全国短歌大会に投稿を続け、9 度目の挑戦で見事大賞を受賞されました。
短歌を始める前は、学生時代から長く詩を続けていらっしゃったというおのさん。受賞作の不思議で新鮮な言葉の組み合わせは、そこからきているのでしょうか。選者の三枝昻之さんは『人工知能に対して、風の微妙な味わい方は可能かと問うたところに今日的な関心が生きる。《風》という題をホットな話題に繋げたところも楽しい』と高く評価されました。
「今回の受賞では、短歌を続けてもいいんだという自信をいただきました。と同時におかしいのですが、いつやめてもいいとも思えたんです」そう穏やかに語るおのさん。気負わない、自由を手に入れたおのさんの今後の作品がますます楽しみです。

川柳部門

川柳部門で受賞された土肥東さんは、川柳を始めて9 年。平成24 年から毎年NHK 学園主催の川柳大会に投句を続けていらっしゃいます。
「大会の案内が届くから出しているだけですよ」と飄々としたご様子でしたが、授賞スピーチで引用された尊敬する永六輔さんの言葉に真意はありました。『何かを作り続けることで大事なことは、” うまくいかないこと” なのです。このことが才能を刺激するのです』
最近は川柳をつくるのに立ち止まってばかりと笑う土肥さん。立ち止まるからこそ乗り越える、それが継続の原動力なのでしょう。
俳人の夏井いつきさんは受賞作を『《夢》という言葉とは対照的な生活のリアリティが前にぐっと出てくるという、鮮やかな切り替えが素晴らしい。すごく好きな句です』とジャンルの垣根を越え高く評価されました。

俳句部門

俳句部門で受賞された亀山公一さんは、残念ながら授賞式にはご欠席でしたが、後日、NHK 学園から賞状をお届けいたしました。選者の小島健さんは『《動く》のリフレインと対句仕立ての表現が韻律(リズム)を整え、感覚も交えた力強い詠法が成功している。ユニークな視点で自然と真正面から対峙した姿勢に、大きな拍手!』と高く評価されました。

              みなさま受賞おめでとうございます!

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