【ご報告】第30回NHK学園生涯学習書道展が開催されました!

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2017.05.24

【5月12日~13日 東京都美術館】

今年で30回目を迎えた「NHK学園生涯学習書道展」。節目となりました今回より、装いも新たに東京上野の東京都美術館で開催。期間中には多くの皆様にご来場いただきました。

▲ 村松さんの受賞作品  源宗宇(みなもとのむねゆき)の歌『ときわなる松のみどりも春くれば今ひとしほの色まさりけり』

▲ 村松さんの受賞作品 源宗宇(みなもとのむねゆき)の歌『ときわなる松のみどりも春くれば今ひとしほの色まさりけり』

 

最高賞 文部科学大臣賞は村松信子さん(かな部門)

本年度の最高賞 文部科学大臣賞に輝いたのは静岡県の村松信子さん。村松さんが書道を始めたきっかけは、数年前に読んだ「西行花伝」(辻邦生著)の一首でした。

~願わくば 花の下にて 春死なん その如月の 望月のころ~

西行のこの歌に感銘を受け、「書にかいてみたい!」と地元の先生にかな書道を習い始めた村松さん。その先生の勧めもあり、平成25年NHK学園生涯学習書道展に「願わくば~」の書を初出展されました。そのときは受賞にいたりませんでしたが、以降、毎年出展を重ね、5回目の今回みごと最高賞を受賞されました。
審査員の清水透石先生は受賞作について、「行構成における繁簡・墨色の変化と統一・直筆による強靭な線条・軽快な運筆等、すべてにおいて熟考されたベテランの作。今回展最高賞にふさわしい作として、全審査員一致した推薦作でした。」と高く評価されました。
「次回の展覧会には、再び『願わくば~』の書で挑戦したいです。」とおっしゃる村松さん。楽しみにお待ちしております!

そのほかの受賞作品は、ホームページの「NHK学園ギャラリー」でご紹介しています。

 

 

初の試み! 書道ミニスクーリング&ワークショップ

ご来場いただいた皆様に、実際に筆に親しんでいただきたい! そんな思いで書道展初の試みとなる書道ミニスクーリングとワークショップを実施いたしました。
12日(金)のミニスクーリングでは、作品づくりをテーマに漢字クラスとかなクラスを実施。13日(土)のワークショップでは、NHK学園講師が参加者の皆様が書かれたお名前の添削を行いました。

参加者の皆様からは「字典の使い方や落款の押し方、配置の決まりごとなど作品づくりの基本を教えてもらえてよかった!」「名前の添削に目からウロコが落ちました!」といった喜びの声をいただきました。

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学びの成果を発表する年に一度の書道展。当日は、書道愛好家の皆様の笑顔があふれる展覧会となりました。来年度も多くの皆様のご出品とご来場をお待ちしております!