監修者のご紹介

〈プロフィール〉1941年愛媛県生まれ。東京学芸大学書道科に学ぶ。生きる証を求めて、20歳から絵手紙をかき続ける絵手紙創始者。1978年に『季刊銀花』のとじ込み企画で1年間に6万枚の絵手紙をかき話題を呼ぶ。国内のみならず世界各地で絵手紙展、講習会を開く。
日本絵手紙協会名誉会長。著書多数。精力的な創作活動の傍ら、絵手紙の普及と手紙文化の発展のために力を注いでいる。
「絵手紙の特徴は、小学生からお年寄りまで、誰にでも気軽に始められるということです。絵や文を上手くかく必要はありません。ヘタでも心をこめてかいたものが、人の心をとらえ感動を与えるのです。ですから、絵手紙のモットーは〝ヘタでいい、ヘタがいい″。かいた人のその人らしさが出ていれば、それが〝ヘタな傑作″です。さあ、ご一緒にかきましょう!」
*NHK学園絵手紙講座監修の小池邦夫先生が令和5年8月31日にご逝去されました。絵手紙創設者として絵手紙の普及に取り組み、文化芸術の振興に多大な功績を残されました。長年の温かいご指導に深く感謝いたしますとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
「絵手紙講座」受講にあたってのQ&A
Q:絵も字も苦手ですが、かけるようになりますか?
A:「上手にかく」のではなく、「楽しくかく」のが絵手紙です。野菜や果物などの中から、描きやすいモチーフを選んで気負わずにかきましょう。描き上げた絵に感じたままの言葉を添えると、楽しい絵手紙の完成です。
絵手紙ギャラリー~受講者作品です~

可憐な花に願いを込めて

瑞々しさが伝わります

思い出の品をかきとめて

もらった方も笑顔になります

何気ない一言が嬉しくなる

思わず癒される1枚

送ってうれしい、もらってうれしい絵手紙
筆と墨で味わいのある絵手紙を

写真のように、背筋を伸ばしてすわり、筆の上端を軽く持ち、紙に対して垂直にします。ゆっくり、ゆっくり線を引くようにかくと、のびやかで引き締まった輪郭線や文字がかけます。
絵手紙にかき方の決まりはありませんが、最初に基本を身につけておけば、いろんな表現力がつきます。筆と墨でかくと、手がきのよさが生きて、自分らしい味わいが出るためです。上手、下手ではなく、心をこめてかいた絵手紙ですから、受け取った人に喜ばれることでしょう。