コミュニケーションスキル
卒業後も社会で人とかかわりを持つのに心地よいコミュニケーションをめざします。
知識とコツを理解して、実践することで着実にコミュニケーション力を養う
「必要な知識」と具体的な「技術とコツ」を身につければ、自分も相手も心地よいコミュニケーションはできるもの。人の感情の動きに注目しながら、日常生活によくある場面を想定して「練習と実践」を繰り返して学びます。コミュニケーションが苦手な人も得意な人も楽しい学習で、卒業後に社会でさまざまな人と関わり、一緒に物事を進めるコミュニケーション力を磨きます。
5つのステップで身につける
監修者から
監修 渡辺弥生
法政大学心理学科教授。専門は発達心理学、学校心理学。対人関係などのスキルを身につけることによって、学校などの社会生活を円滑に営んでいくことに役立てるソーシャルスキルトレーニングについて豊富な臨床経験を持つ。著書多数。
周りにいる⼈とうまく話せないとか、話が合わないとか感じると、「⾃分ってだめだ」とか「コミュ障なんだよね」とか、⾃分の性格のせいにして⾃⼰嫌悪に陥っていませんか。それは、違うと思います。うまくいかないのは、まだあなたがいろんな⼈とかかわる経験が不⾜していて、対⼈関係のトレーニングが不⾜しているためなんです。
この「コミュニケーションスキル」の教材は、ソーシャルスキルトレーニング(以下SST)をベースにつくられています。SSTの強みは、周りにいる⼈とうまくかかわれない原因を性格のせいにして落ち込んだり、誰かのせいにしたりしてしまうのではなく、対人関係の知識やコツを身につければ状況を変化させることができる、自分が変わっていけるという意欲を高めることができるところです。これまでの指導の経験から、「不登校の、SSTの指導の場に来られない生徒さんたちにこそこの学びを届けたい」と考えていました。そんな問題意識を持っていたときにNHK学園の「コミュニケーションスキル」のお話をいただきました。
「コミュニケーションスキル」の教材は、心理学でその効果が認められてきたエビデンスをもとに作られています。具体的には、<インストラクション/モデリング/リハーサル/フィードバック/チャレンジ>という構造でコミュニケーションのスキルを無理なく学ぶことができます。テキストや動画で学んだあとは、実際の生活で実践することができるように工夫されています。実践の場として最も身近なのは家族です。生徒さんが「こういうふうにコミュニケーションをとればいいんだ」と試してみようと思ったときに、保護者のみなさまが生徒の投げてきたボールをあたたかく受け取っていただけると、いい雰囲気になります。ぜひ、保護者のみなさまもこの素晴らしさを共有していただきたいです。
学習した生徒の感想
コミュニケーションスキルを学んで、どんな変化がありましたか?
- どう話していいのかわからない、ということが減った。
- 上手いコミュニケーションができなかったときに、何がだめだったのか想像しやすくなった。
- 自分の感情や気持ちを相手に伝えられるようになった。
- 自分の気持ちに振り回されにくくなった。
- 相手にぶつかることなく、自分の感情を伝えられるようになった。
- 自分の感情に素直になった。
- 今まで目を向けないようにしてきた自分の気持ちに向き合うことができた。
授業や研修などに活用したいという声にお答えして
これまでにないオンラインで学べるコミュニケーションの学習コンテンツ「コミュニケーションスキル」。学校や生徒支援の場で活用したいというご要望をいただいています。
教員・支援者向けの講座は、下記よりご確認いただけます。(NHK学園のページを離れます)