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一首、一句の向こうにある物語――電子ブック『特選作者の横顔と選者からのメッセージ』を無料公開中



 NHK全国短歌大会・俳句大会は、全国から多くの作品が寄せられる、短歌・俳句の全国規模の大会です。

初心者の方から経験豊かな方まで幅広く参加されており、作品に込められた思いに、選者が深く心を動かされることも少なくありません。今回は、特選作品の「その先」まで読める電子ブック『特選作者の横顔と選者からのメッセージ』をご紹介します。登録不要・無料でお読みいただけます。 

 

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特選作品の「背景」までを収めた一冊

この電子ブックは、第22回NHK全国短歌大会・俳句大会の折に作られました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、NHKホールでの公開開催が中止となった年。「作品の背景や選者からのメッセージを、少しでもみなさまにお届けしたい」という想いから生まれた冊子です。

 

収められているのは、特選作品だけではありません。作者自身が語る受賞の喜びや創作のきっかけ、そして選者同士が作品について語り合う選評。作品が生まれ、選ばれるまでの物語を、まとめて読むことができます。

作品とともに読む「特選作者の横顔」

 電子ブックでは、特選に選ばれた作者のみなさんが、受賞の喜びや創作を始めたきっかけ、大会への思いを自らの言葉で語っています。 

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俳句の冊子には、亡くなった義母の「いつの日か句集を作って」という言葉をきっかけに俳句の門をたたいた方、定年退職後に文学好きの仲間と始めた方、父の遺稿集に俳句を見つけたことから作句を続けてきた方などが登場します。

十二度目の投句でようやく特選に届いた方がいる一方、思いがけず初めて大きな賞に選ばれ、家族と喜びを分かち合った方もいます。

 

短歌の冊子も同じです。短歌の会や教室には通わず、過去の『入選作品集』を「唯一無二の師」として詠み続けてきた方。入退院を繰り返した年に詠んだ一首が特選となり、家族から「生きていてよかったね」と手をたたいてもらった方。そして、九歳で特選一席に選ばれた作者は、短歌でたくさんの賞をとってきた祖父のことをこう書いています。

「おじいちゃんは、僕の永遠のライバルです」

 

年齢も、経験も、創作を始めた理由もさまざまです。しかし、どの作者にも共通しているのは、日々の中で見つけたものを、自分の言葉で残していること。華やかな受賞結果だけでは分からない、一首、一句の背景にある人生に触れられることが、この電子ブックの大きな魅力です。 

 

 

選者は作品のどこを読んだのか

「なぜ、この作品が選ばれたのだろう」――大会へ投稿したことのある方なら、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

 

電子ブックには、選者が作品について語り合う対談形式の選評も収められています。同じ作品でも、選者によって立ち止まる言葉や、そこから思い描く情景が少しずつ異なる様子まで読み取れるのが、この選評のおもしろさです。

たとえば短歌の選評では、事実だけを淡々と詠んだ一首をめぐって、こんな言葉が交わされています。

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池田はるみ選者(第22回短歌大会):
「抑えるから却って気持ちは一首の中で膨らみます」

また、あえて具体を言わずに詠まれた歌については――

 

三枝昻之選者(第22回短歌大会):
「四句目までを受けた結句が効いています」

俳句の選評でも、闇の深さを詠んだ一句について、その観察の徹底ぶりが語られています。

 

星野高士選者(第22回俳句大会):
「闇夜の種類までも言い当てたところがいい」

 

選評には、選者が作品のどこに立ち止まり、どの言葉から何を受け取ったかが記されています。作品そのものの味わいに加えて「選ばれるまでの過程」を知ることで、短歌や俳句の世界をいっそう深く楽しんでいただけるはずです。

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「経験を積んだ人だけの大会」ではありません

全国大会と聞くと、「経験を積んだ人だけが参加するもの」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、電子ブックに登場する作者の歩みは、決して一つではありません。

 

長く創作を続けてきた方もいれば、身近な人や出来事をきっかけに始めた方、思い切って初めて大会へ投稿した方もいます。初めから自信があったわけではなくても、まず一首、まず一句を形にしたことが、次の作品へとつながっています。

 

大会への投稿は、賞を目指すだけのものではありません。自分が今、何を見て、何を感じているのか。その思いを言葉にし、一つの作品として残す機会です。

 

電子ブックを読みながら、「この題材なら、自分にも詠めるかもしれない」と感じる作品を探してみてください。その小さな発見が、最初の投稿への一歩になれば幸いです。

 

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第28回大会 題詠は「間」

 今年度の題詠のお題は「間」。あなたなら、どんな「間」を詠みますか。 

 

◆ 大会の概要
・募集締切 :2026年11月16日(月)必着(ネットは同日23:59)

・発表大会 :2027年3月27日(土)短歌大会
        2027年3月28日(日)俳句大会
・会  場 :東京・渋谷NHKホール
・募集部門 :自由題のみ、自由題・題詠、自由題・題詠(講評つき)自由題・題詠(ジュニア:18歳以下 ※ネットのみ)、新作15首「近藤芳美賞」、新作15句「龍太賞」

 

📝 自由題2首・2句から応募OK
📱 ネット投稿は、どこでも投稿できて便利
📮 郵送投稿でも応募できます

 

◆ 入選すると
・『入選作品集』に作品を掲載いたします

 

選」「近藤芳美賞、龍太賞」に選ばれると

・「特選1席」「近藤芳美賞、龍太賞」受賞の方は大会当日、NHKホールのステージ上で作品をご紹介

・「特選1席・2席」「近藤芳美賞、龍太賞」受賞の方は、大会後の懇親会(選者出席予定)にご招待

 

作品を発表するよろこびを、存分にご体験いただける大会です。

 

◆ 詳しくは大会特設ページへ

 

◆ 募集要項(紙)でご希望の方へ

紙の募集要項をご希望の方は、下記からお気軽にご請求いただけます。

 

 

◆ 選者一覧(短歌・俳句/五十音順/敬称略)

選者一覧(短歌)

■短歌大会選者 自由題・題詠部門

大森 静佳、小島 ゆかり、斉藤 齋藤、佐伯裕子、坂井修一、

佐佐木 頼綱、俵 万智、千葉 聡、永田 和宏、東 直子、吉川宏志


■近藤芳美賞

大辻隆弘、栗木京子、小島なお
*大辻の辻は一点しんにょう

選者一覧(俳句)
■俳句大会選者 自由題・題詠部門

自由題・題詠部門 *名前五十音順 敬称略

井上 康明、小川 軽舟、小澤 實、神野 紗希、阪西 敦子、高野 ムツオ、

夏井 いつき、西村 和子、星野 高士、堀田 季何、山田 佳乃


■龍太賞

岩岡中正、宇多喜代子、片山由美子、髙柳克弘

 

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