結社「麒麟」を立ち上げられた、西村麒麟さん。お仲間がどんどん集まっていらっしゃるようですよ!今回もまさに麒麟作句法の極意。あなたの俳句づくりにぜひ役立ててください。
句の並べ方や見せ方
今日は句の並べ方や見せ方について、僕が考えていることをお伝えしたいと思います。
このコラムを見ていただいてる方の中には「龍太賞」等のまとまった数の俳句賞に応募したいと考えている方も少なくないのではないでしょうか。
その際、一句の完成度と同じぐらい大切なのは句の配置、並べ方です。これが上手く出来るようになれば、コンクールだけではなく、十句、二十句を友人に披露する際に、より魅力的に作品を見せることが出来るようになります。僕が二十代の頃に受賞した「石田波郷新人賞」は二十句での応募の賞でした。

僕は句の配置はパズルを埋めるように配置します。
連作に動きが見えるように、旅先での具体的な景が入った句を入れるのと同時に、「東京」の句で旅から帰ってきた後へ場面転換をさせました。
母よりも先に目覚めて曼珠沙華
色鳥を障子の部屋に遊ばせて
また結婚案内状や栗を剥く 西村 麒麟
これは連作の最後の三句。どのような効果を狙ったか想像付きますか?
曼珠沙華→情熱のイメージ→色鳥→恋のイメージ→結婚案内状→日常に少し疲れ、再び旅を欲し始める。
このような効果を狙っています。コツはさりげなくイメージを繋げること。あまりにわざとらしく並べると作為が見え透いてしまいます。説明されて初めて作者の意図がわかるぐらいが理想的です。

桔梗のつぼみは星を吐きさうな 西村 麒麟
この句が連作中最も自信作でしたので、敢えて中盤にさりげなく配置しました。自信作もまた、そっと配置するのがコツです。
作者はどうしても「私を見てくれ」という想いが強くなってしまいますが、心に余裕を持って読者の気持を考えてあげる優しさが大切です。
句の並べ方も様々なやり方がありますので、今回の方法だけでなく、自分に合ったやり方を探して見て下さい。
俳壇でも注目の西村麒麟講師による俳句講座です。
俳句歴の浅い方からベテランの方まで、句会を楽しみませんか。