N学特別講座へのおさそい

2019.10.03

今年も「N学特別講座」では、入学検討中のみなさんや中学校・高等学校の先生方を受け入れます!

11月1日(金)に、生物学者の福岡伸一さん(福岡ハカセ)をN学東京本校にお招きして「N学特別講座」を実施することは、すでにお知らせしたとおりです。

日 時:11月1日(金)13:10~(1時間半程度)開場は12:30

場 所:NHK学園高等学校東京本校・体育館

テーマ:生命を捉えなおす ~動的平衡の視点から~

NHK学園高等学校では、本校への入学を検討されている生徒・保護者のみなさんや中学校・高等学校の先生方に参加していただけるよう、お席を50席ほど用意いたしました。*先着順で受け付け、満席になり次第締め切らせていただきます。

下記ボタンから頁を開き、必要事項を記入してお申し込みください。*NHK学園ホームページを離れます。                        

福岡伸一さんは、どのようにして生物学の世界に入っていたのでしょうか?実はそのヒントが書かれているのが、『ルリボシカミキリの青』です。福岡さんに許可をいただき、一部をご紹介します。

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蝶への興味はやがてもっと硬質の美しさへの希求にかわる。憧れたのはルリボシカミキリだった。小さなカミキリムシ。でもめったに採集できない。その青色は、どんな絵の具をもってしても描けないくらい鮮やかで深く青い。こんな青は、フェルメールだって出すことができない。その青の上に散る斑点は真っ黒。高名な書家が、筆に艶やかな漆を含ませて一気に打ったような二列三段のみごとな丸い点。大きく張り出した優美な触覚にまで青色と黒色の互い違いの文様が並ぶ。私は息を殺してずっとその青を見つめ続けた。
(中略)
ルリボシカミキリの青。その青に震えた感触が、私自身のセンス・オブ・ワンダーだった。そして、その青に息をのんだ瞬間が、紛れもなく私の原点である。私は虫を集めて何がしたかったのだろう。それは今になるとよく分かる。フェルメールでさえ作りえない青の由来を、つまりこの世界のありようをただ記述したかったのだ。

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N学、そして「N学特別講座」に関心を持たれている方のご参加をお待ちしています!