ようおいでたなもし 松山俳句通信【第5号】

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2019.06.14

俳都松山を広めるためなら梅雨前線もなんのその🔥
松山在住の伊予吟会 宵嵐(いよぎんかい よいらん)さんによる「松山俳句通信」の第5弾。今回は「青嵐」と宵嵐さんの夢の競演・・・!?
宵嵐特派員、よろしくお願いします!

※「おいでたなもし」とは、松山市の方言で「いらっしゃい」の意味です。

仰ぎ見れば天守

松山市の重要文化財松山城は、江戸時代以前に建造された天守を有する貴重な城郭です。日本で現存するのは12天守のみですから、その希少性から観光スポットとして有名です。

私の出身地は松山の南部なので、物心ついた時から天守を仰ぎ、それが北の方向だと早くから認識していました。松山出身の人たちは、道順を説明する時に東西南北を多用するそうです。

お城を基準に方角の概念が根付いているので、知らない土地に行っても「今どの方角を向いているのか」気になる人も多いようです。

 

~今日の一句 from 松山~

城山の浮(うか)み上るや青嵐(あおあらし)

正岡子規

 

この句は明治25年の作で、句集『寒山落木』巻一に所収されている松山城を詠んだ句です。子規の愛した松山城は、平成30年に「旅好きが選ぶ!日本の城 2018 第3位」に選定されました。

青嵐の季節、皆さまも松山城に登りにいらしてください。

 

この句碑は松山市駅の市内電車乗場の片隅にありますよ。