尾木ママ特別公演 in 仙台

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9月2日(日)のNHK仙台放送局における尾木直樹さんの特別講演会、もちろん主催はN学でしたが、共催にNHK仙台放送局、後援には、宮城県教育委員会、仙台市教育委員会、河北新報社が加わってくださいました。

演題は、『学びという希望 ~不登校・ひきこもりを超えて~ 』。雨にもかかわらず、親世代の方々や学校の先生はもちろん若い人たちも含め、80人ほどの聴衆が集まってくださいました。

さすが尾木ママ、登壇されただけで歓声が上がります。あらかじめ募集していた質問の中から、「海外の不登校事情は、どうなっていますか?」問いかけを取り上げるところから尾木さんのお話は始まりました。

「じつは、海外には不登校はほとんどありません。たとえば、北欧の学校では生徒が75人いたら、時間割も75通りあります。子どもたちが、個別に学ぶのが基本で、先生も1クラスに複数いるのが普通です」とのべて、皆さんを驚かせるとともに、日本の教育の遅れを厳しく指摘しました。

そして、これからの時代の教育について「教育は大きく変わろうとしています。個人が主体の探求型の学びが求められています。むしろ、いま不登校の子どもたちに適した教育になる。N学での学び方に近づいてくるともいえます。勉強の意欲は誰にでもあります。不登校の状況より、個々の子どもの特徴を発見すること、夢中になれることを見極めることが大切です。好きこそものの上手なれ、好きなことは伸びる! 体操の内村航平選手、将棋の藤井聡太七段もそうです」と、悩んでいる参加者を励ましてくださいました。

このような教育の大変化について、尾木さんが挙げたキーワードが『教育2030』。OECD(経済協力開発機構)のプロジェクトの報告によれば、AI(人工知能)の発達によって、いま人間がしている仕事の49%はなくなってしまうというのです。暗記で身に着けたものなど役に立たなくなる、偏差値も意味をなくすとか。

そのための新しい教育に求められるのが、『生き抜く力』『生き延びる力』。具体的には、

  1. 新しい価値を創造する力
  2. それも主体的・対話的な深い学びを通じて、みんなで作り上げていくような価値
  3. 調整する力
  4. 自分で説明し、責任を取る力

つまり未来の教育の最終目標は、人としての自立を応援することだ、と尾木さんはまとめました。

現に、不登校の問題に悩まれている人には「仲間とともに、自分たちが好きな学校を作ってしまうという選択肢もあります。学びの中に自由が保障されている空間を作ればいい。行政にも積極的に支援を求めるように」とアドバイスされました。

また尾木さんご自身の教師経験の中では、生徒との交換ノートを通じて信頼関係を作り上げ、クラスに一人も不登校の子がいなかったこと、非行の子も1日で更生してしまったことなど、貴重なお話も聞くことができました。

最後の質疑応答では、「息子は不登校ですが、なぜか古民家調査に熱中していて、その報告をまとめて校長先生に評価されたのですが…」という発言に、「それこそ新しい学びの先取りです」と力づけてくださっていました。

まとめとして、参加していた学校の先生には、「教師が丁寧に生徒と接することが大切です。しかし今、先生は慢性的な過労状態にあることもわかってはいます。とはいえ、子どもたちのためにも希望を持って取り組んでください」とエールを贈りました。

参加者のみなさん、お疲れさまでした。

尾木先生、心に沁み、力が湧いてくるお話をありがとうございました。

なおこの模様は、NHK仙台放送局のニュースでも取り上げられました。

 

 

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